台湾の端末メーカー・ASUSは、米国で開催中の家電発表会「CES2015」への出展に伴い、Android搭載スマホ「ZenFone 2」「ZenFone Zoom」などの新製品を発表した。
ZenFoneは3万円以下の手ごろな価格ながら性能にも妥協せず高い評価を得ているシリーズ。今作では、画面解像度が1080×1920のフルHD、メインカメラは1300万画素になるなど、低価格端末とは思えないスペックアップを果たしつつ、下位モデルは199ドルという低価格に抑えられている。
ハイエンド機種と比べても見劣りするのはCPU性能くらいしかなくなっており、今まで低価格端末を敬遠していた人にとっても要注目の機種となりそうだ。
「ZenFone Zoom」も、フルHD液晶などの高いスペックを備えつつ、メインカメラに光学3倍ズームを搭載するなどカメラ機能が更に強化し、価格は399ドルを予定。
ZenFone2が3月、ZenFone Zoomは4月以降に発売開始予定だが、日本での発売については検討中の段階とのことだ。

「ZenFone 2」は、5.5インチのディスプレイを搭載し、約77.2×152.5×10.9mm、約170グラムという大きめのスマホ。画面解像度は1080×1920ピクセルのフルHD、CPUは64ビット対応で1.8GHzのクアッドコア、メモリ(RAM)は2GB、ストレージ(ROM)は16GB、バッテリ容量は3000mAh。CPUが2.3GHz、メモリが4GB、ストレージが32GBや64GBの上位モデルも用意されるようだ。

カメラもメインが約1300万画素、フロントは約500万画素とハイエンド機種と比べても遜色ない。
最新OSのAndroid 5.0を搭載し、64GBまでのmicroSDカード、IEEE 802.11ac/a/b/g/nのWi-Fi通信、周辺機器を無線接続するBluetooth 4.0、NFCでのICカードや他端末との通信などの機能に対応。LTEによるモバイルデータ通信は最大150Mbpsでのダウンロードが可能だ。
額縁を28%にまで抑えた狭縁設計や緩やかなカーブを描いたメタリックなボディなど、デザインも洗練されているが、背面のカメラの下にボリュームボタン、端末の上端に電源ボタンという配置は、使い勝手に違和感がないか気になるところだ。

・Phones – ZenFone 2 (ZE551ML) – ASUS

「ZenFone Zoom」は、ZenFone 2同様に5.5インチのフルHD液晶を備え、約78.8×158.9×12mm、約185グラムのスマホ。CPU、メモリ、ストレージなどのスペックは未発表だが、ZenFone 2同様に上々の性能を期待していいだろう。
カメラの画素数はメインが約1300万画素、フロントは約500万画素とZenFone 2と同じだが、光学3倍ズームが可能なレンズを備えるなど大幅に強化されている。
こちらは電源やボリュームなどのボタン類は側面に配置されるようだ。

・Phones – ZenFone Zoom (ZX550) – ASUS