【デバッグ接続】パソコンにドライバとadb.exeを導入して準備しよう

Androidでは、端末をパソコンにUSB接続して「デバッグ接続」を行うことで、パソコン側からさまざまな機能を実行できる。デバッグというと開発者向けの機能という印象があるが、一般のユーザーにも役立つ機能も多数存在するので、ぜひ活用しよう。
デバッグ接続を行うには、端末に対応したデバイスドライバをパソコンにインストールする必要がある。ドライバは端末メーカーのサポートページでダウンロードできるはずだ。
また、各種機能の実行自体は「ADB(Android Debug Bridge)」というプログラムで行う。ADBは「Android SDK」という開発者向けのツール群の追加コンポーネントとなっており、通常の手順でインストールしようとすると少々時間がかかってしまうが、実はADBの含まれる追加パッケージだけを公式のサーバから直接ダウンロードして使用することも可能だ。アプリの開発などを行うつもりが無いなら、こちらの方が手軽でいいだろう。
パソコンにドライバとADBをインストールしたら、端末上で「開発者向けオプション」の「USBデバッグ」を有効にして、端末をパソコンにUSB接続しよう。Android 4.2以降の初期状態では、開発者向けオプションの項目は非表示となっているが、「端末情報」の「ビルド番号」を7回タップすることで表示されるようになるぞ。
まず、USBデバッグ接続要のドライバをダウンロードして、パソコンにインストールしよう。ソニー、シャープ、富士通の端末の場合、分かりやすいドライバダウンロードページが用意されているぞ。
・Sony: Drivers – Developer World
・SHARP: SH Developers Square – ドライバ
・携帯電話(開発者向けサポート情報) – FMWORLD.NET(個人) : 富士通
サムスン電子のGALAXYシリーズの場合、「Kies」というパソコン用端末管理ツールの一部として提供されているが、「Download for Others」の欄からドライバのみをダウンロード可能。
LG電子の場合は、製品サポート情報ページから機種ごとのページに進み、「ソフトウェア更新&ドライバ」の欄で「Windows用USBドライバ」の「ダウンロード」を押せば、「LGUnitedMobileDriver_…….exe」のようなファイル名のインストーラーをダウンロードできる。
・LG Electronics Japan カスタマーサポートセンター
Nexus系端末の場合、ドライバはAndroid SDKの追加ファイルとして配布されているが、以下のURLから単体でダウンロードすることも可能だ。
ダウンロードしたZIPファイルを解凍して、「android_winusb.inf」の右クリックメニューからインストールを行おう。
バージョンアップによってURLが変わってダウンロードできなくなってしまう可能性があるが、「r11」のような部分の数を増やせば、ダウンロード可能な最新版のURLになるはずだ。
・https://dl-ssl.google.com/android/repository/usb_driver_r11-windows.zip
以下のURLからAndroid SDKの「platform-tools」パッケージをダウンロードしたら、ZIPファイル内のフォルダをパソコン上にコピーしておこう。こちらも、404 NotFoundになっていた場合は、「r21」の部分の数字を増やしてアクセスしてみよう。
・https://dl-ssl.google.com/android/repository/platform-tools_r21-windows.zip
端末上でデバッグ接続を有効に
Android 4.2以降の機種で、「開発者向けオプション」を使ったことがない場合は、Androidの設定の「端末情報」の「ビルド番号」を7回タップして、隠しメニューとなっている開発者向けオプションを表示させよう。
Androidの設定の「開発者向けオプション」で「USBデバッグ」にチェックを入れ、確認ダイアログで「OK」を押して、パソコンとのデバッグ接続を可能にしよう。
最初に端末をパソコンにデバッグ接続すると、端末上にこのような確認画面が表示されるので、「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」にチェックを入れて「OK」を押してデバッグ接続を開始させよう。
ショートカットでコマンドプロンプトを起動
準備が完了したら、ADBコマンドを実行するためのコマンドプロンプトを起動しよう。素早く使用できるように、ショートカットを作成しておくといいだろう。
まず、エクスプローラの右クリックメニューで「新規作成」→「ショートカット」を実行する。
ショートカットの作成画面が表示されたら、項目の場所として「cmd.exe」を指定。
次に、作成したショートカットの右クリックメニューで「プロパティ」を実行
プロパティ画面で「作業フォルダ」の欄のフォルダパスを、adb.exeがあるフォルダのパスに書き換えよう。
作成したショートカットを実行すると、このようなウィンドウが表示されるはずだ。
「adb」と入力すれば、adb.exeが実行され、使い方の説明が表示される。「adb」に続いて、ここで説明されているパラメータを加えたコマンドを実行することで、様々な機能を呼び出せるぞ。
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2014年10月21日19時18分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:チップス | Short URL
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