「Progressive Metronome」は一定のリズムで音を鳴らすメトロノームアプリだ。今のところ広告や機能制限などのない完全無料アプリながら、かなり多機能なものとなっている。

テンポは20BPM～300BPM、拍数は1～32、音価は1,2,4,8,16の間で選択でき、1拍を更に3連符などに分割することも可能。また、自由にパターンを編集することもでき、様々なリズムを鳴すことが可能だ。
更に、同じリズムを無限に繰り返すだけでなく、複数のリズムを順に一定回数ずつ鳴らしていくプログラムも可能。
音源も79個が内蔵されており、弱中強の3つの音に自由に割り当てられる。
作成したリズムパターンは名前を付けていくつでも保存でき、SDカードにファイルとしてエクスポートして他のユーザーに受け渡したりすることも可能だ。

再生画面では、現在の拍数などが見易い大きな文字で表示される他、全体の速度を増減させたり、ワンタッチで一時的にミュートできるなど、演奏の練習に便利な機能も充実している。
バックグラウンドで鳴らし続けたまま他のアプリを使用することもできるので、Android上の楽器アプリの練習にも利用できるだろう。

まだ公開されて間もないこともあってか、インターフェイスが若干分かりづらい印象だが、機能は非常に充実しているので、スマホを音楽の練習に活用したい人などは要チェックだ。

・Progressive Metronome – Google Play の Android アプリ

起動するとメインメニューが表示される。通常は「Create/Play」を選択して、編集・再生したい曲を選択し、曲の編集画面に進もう。

曲の編集画面で「+」を押すか既存のリズムをタップすると、リズムパターンの設定画面が表示される。BPM欄でテンポを調節し、「Time Signature」や「Beats Subdivision」の欄で拍数などを変更、下部の「Confirm」を押せば設定が保存される。「Beats Accentuation」の欄では円をタップして音を変更することでパターンを自由に編集可能だ。

上部の「Repetitions」の「Infinite」のチェックを外すと有限回数に切り替わり、そのパターンの繰り返し回数を変更できる。

繰り返し回数を有限にしていれば、大きな「+」ボタンでパターンを追加できる。各パターンの横の「+」ボタンでは、そのパターンの前に新たなパターンを挿入可能。また、パターンを長押しすると赤い選択状態になり、そのまま「+」を押せば末尾や他のパターンの前に選択したパターンのコピーを挿入できる。「×」ボタンではそれぞれのパターンを削除可能だ。

上部のツールボタンの右端のボタンでその他の設定が可能。

「Sample for Red/Yellow/Green Beat」の設定では、3種類の音色を内蔵音源から選択できる。カテゴリ分けされた音源の一覧をタップすると音が再生されるので、気に入ったら「Confirm」を押そう。

曲の編集画面の右から2番目のボタンで、名前を付けて設定の保存を行なえる。

少々分かりづらいが、曲の編集画面を左方向にスワイプすることで再生画面に進める。

再生画面下部の2つの大きなインジケーター部分をタップすると再生が開始する。繰り返し回数が有限の曲の場合、「→」を押してループモードにしておけば、全体を繰り返し再生させられるぞ。また、左のボタンでは一時的なミュート、右のボタンでは再生速度の変更が可能だ。

再生した状態でホームボタンやタスク切り替えから他のアプリの画面に切り替えれば、再生しながら他のアプリを使用できる。通知欄の項目をタップすれば再生は終了する。

メインメニューの「Manage」では、曲の削除や名前の変更、SDカードへのエクスポート、SDカード上からのインポートが可能だ。