Web上の膨大な情報を元に構築された豊富な語彙が特徴の日本語入力エンジン「Google日本語入力」のAndroid版がバージョン1.9.1362.3に更新され、様々な機能追加や改良が行なわれた。
中でも注目なのが「マッシュルーム拡張」アプリの呼び出し機能の追加だ。多くの日本語入力エンジンが対応している定番機能だが、Google日本語入力にはなかなか搭載されず、待ち望む声が多かった機能がついに搭載された。
今のところ、拡張機能を呼び出すために文字種ボタンの長押しの後メニューでマッシュルーム呼び出しを選択するという余分なステップが必要だったり、拡張アプリから戻ったときにソフトキーボードが隠れてしまうなど、他のIMEに比べると使い勝手がイマイチだが、「マッシュルームシーケンサー」などの外部アプリで補うよりは使いやすいはずだ。
他にも、大きめ端末向けにキーボードを左か右に寄せて表示する機能やキーボードの立て幅を変更する機能、絵文字への対応など要望の多かった機能も多数追加された。以前に不満があって導入を見送った人も、ぜひもう一度試してみよう。

・Google 日本語入力 – Google Play の Android アプリ

・Android 版 Google 日本語入力をアップデートしました。（1.9.1362.3） – Google Japan Developer Relations Blog

「あa」などと表示されている文字種切り替えボタンを長押しすると、オプションメニューが表示され、「マッシュルームの起動」を選択するとインストールされているマッシュルーム拡張対応アプリの一覧が表示される。
文字列を受け渡して加工するタイプのアプリでは、テキストの入力中に実行しよう。なお、省入力候補の語句を選択すると確定されてしまって受け渡せないので、変換後の漢字を受け渡したい場合はスペースキーで通常変換の候補選択状態にしてから実行すればいい。

マッシュルーム拡張アプリを選択するとそのアプリが呼び出される。

拡張アプリ側での操作を完了すると、呼び出し元の画面に戻り、処理結果のテキストが入力されるぞ。

設定画面では、キーボードの位置や大きさの調整、配色の選択などの設定項目が追加。

このようにキーの位置を寄せることで、大きめの端末でも全てのキーに指が届きやすくなって使いやすくなったぞ。