root化せずにアプリの通信の可否を柔軟に制御できる「NoRootファイアウォール」

NoRootファイアウォール」は、端末上の他アプリの通信の可否を制御できるファイアウォールアプリだ。
従来のAndroid用ファイアーウォールアプリは「root化」した端末でしか利用できないものばかりだったが、このアプリはroot化なしで使用できる。Android4.0で追加されたVPNクライアントAPIを利用して他アプリの通信を横取りすることにより実現されているようだ。

標準状態のAndroidでは、アプリのインストール前にインターネット通信などの権限の利用の有無を確認することはできるが、アクセス先などの詳細情報を確認したり、アクセス許可を与えずに使用することはできず、インターネット権限を要求するアプリを利用するにはあらゆるサーバへのアクセスを許可するしか無いため、有害アプリによる個人情報の不正送信を防ぎにくくなっている。
ファイアウォールを導入して、インストールされているアプリの通信の可否を個別に制御すれば、このような個人情報流出の危険を大幅に減らせるはずだ。また、安全なアプリでも、使いたい機能の実現のために必要でない通信を遮断してしまえば、バッテリや通信料などの無駄遣いを抑えられるだろう。

NoRootファイアウォール – Google Play の Android アプリ



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NoRootファイアウォールをインストールして起動したら、「Start」ボタンを押そう。


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初回起動時はこのようなダイアログが表示されるので、チェックボックスにチェックを入れて「OK」を押す。


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NoRootファイアウォールの動作中に、既存のルールに一致しない通信を行なおうとしたアプリがあると、通知欄にこのようなメッセージが表示される。


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通知欄の項目をタップすると、NoRootファイアウォールの許可待ちアクセス一覧画面が開く。どのアプリがどこと通信をしようとしているかが表示されるので、許可したければ「Allow」、遮断したければ「Deny」を押そう。「Apply to the rest」にチェックを入れてから押せば、その他の相手との通信を一括で許可・拒否するデフォルトフィルタを登録される。ブラウザなど不特定多数のサーバにアクセスする必要があるアプリでは全許可、通信が全く不要なはずのアプリでは全拒否にしておくといいだろう。


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「FILTER RULE」では、現在登録されているルールの一覧が表示され、「Delete」を押すことで削除できる。


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「Add Default Rule」を押すと、このようなメニューが表示され、各アプリごとに「ALLOW ALL」(全て許可)や「DENY ALL」(全て拒否)のルールを追加できる。他のルールはこれらの全許可・全拒否ルールより優先されるので、特定の相手との通信だけを許可してそれ以外の相手との通史は遮断したり、特定の相手との通信は遮断しつつ他の通信は許可することなどもできるぞ。

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2013年02月20日06時42分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード: | Short URL
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