秋葉原はオタクにとって、あまりに魅惑的なスポットだ。店先にはフィギュアやポスターなどのオタグッズがこれでもかとばかりに並び、メイドさんやコスプレをした女の子たちがひっきりなしに声をかけてくる。休日なら時間を忘れて楽しめばいいのだが、普段働いている職場が秋葉原にあると、誘惑が多すぎてちょっと危険。少しだけ時間を潰そうと電気街に入ったが最後、めくるめくのオタクの世界に夢中になって、気が付いたら何時間も経っていた……なんてことになりかねない。
気分転換にオタクショップに行くのはいいけど、オタクモードが暴走すると会社に帰って来なくなる……というのは社会人として問題がありすぎる。昼休みによく訪れる定番のオタクスポットをあらかじめスマホに登録しておいて、一定時間滞在したらアラームで時間超過を教えてくれるように設定しよう。
今回は、昼休みの散歩コース上にある「コトブキヤ」「K-BOOKS」「まんだらけ」の3店舗を登録。各ショップの滞在時間が10分以内であれば、昼休み中に会社に戻って来られるスケジュールとなる。果たしてこの秋葉原の醸し出す強烈な誘惑に、打ち勝って帰って来られるのだろうか？

オタクに秋葉原で時間を忘れるなという方がムリだ……

秋葉原の電気街はオタクにとってあまりに誘惑が多すぎる。店頭で流れているアニメの映像やアニソン、フィギュア、プラモ、新作のポスターなどなど、魅惑的なグッズに吸い寄せられるようにお店に入ってしまったら最後。店内を隅から隅までチェックして、気が付いたら1時間以上も経っていた……なんてことになりかねない。オタモードが発動しても、我に返れるようなアラームが必要だ

同じ場所に10分以上滞在すると伊吹マヤが「活動限界です！」と警告

「AutomateIT」をインストールして新しいルールを作成しよう。「Trigger」で「Location」を選択し、「Location Sampling Rate」を「10Minutes」（10分間）に設定。地球のアイコンをタップする

マップが開いたら、時間を忘れて長居しそうなオタクスポットの位置を指定する。このエリア内に10分以上、滞在しているとアラームが鳴って注意を促してくれるのだ

あとは「Action」で「Sound」を選択する。ここで音声ファイルを指定すると、店内で10分以上経過した場合に鳴り出すのだ

音声ファイルには、『新世紀エヴァンゲリオン』の伊吹マヤの有名なセリフ「活動限界です！」を使用。動画共有サイトでセリフのあるシーンを再生させて……

アプリ「PCM録音」を使って、音声をスピーカーから直接スマホに取り込もう。あとは録音した音声ファイルを「Sound」で指定すれば、秋葉原に夢中で我を忘れたときもマヤたんの「活動限界です！」という声が、現実に引き戻してくれる

10分以上の滞在禁止！で秋葉原の電気街を歩く

会社の昼休み、仕事もひと段落したので付近を散策しつつ食事でもしたいところだけど、ここは秋葉原。オタクにとってはあまりに魅力的な街だ。一度入り込んだら昼休みの間に出て来られるのか……

電気街に入るとさっそく「コトブキヤ」の巨大看板が目に入る。「へー『テイルズ』の新作が発売されるんだー……」。と、火に吸い寄せられる蛾のごとく、フラフラと店舗に吸い込まれる。フィギュアを物色して自然と3階まで上ったところでマヤたんの声が……「活動限界です！」。そうか、活動限界なら仕方がない

K-BOOKS秋葉原本店の前を通りかかると、大量のマンガ・ラノベが山積みになっている。そういえば貞元エヴァの新刊が出るらしい、という情報をネットで見たので、予約可能かどうか店員さんに聞いてみることに。ついでに、買いそびれていた本がたくさんあったので、それらも物色していたら、あっという間に時間が経過して「活動限界です！」。くそ、10分がこんなに短いとは……

秋葉原のオタクショップの中でも、ひときわ強力な磁場を放っているのが「まんだらけ」。ここのディスプレイは短期間で変わるが、フィギュアやドールを外から見えるように大量に並べているため、通行人もよく足を止めて展示を見ている。この日は、ゴジラやモスラなどの古い特撮系グッズを大量に展示。ショーケースをじっくりと眺めていたら……「活動限界です！」。マヤたん早いよ！ こんなに活動限界が短いんじゃ、もう暴走するしかないじゃないか！