10歳上の先輩と2人っきりで何を歌えばいい!? 久しぶりのカラオケで恥をかかないための必携アプリ

90年代後半のカラオケブームの頃は、月に1度は友達とカラオケボックスで朝まで熱唱したものだが、最近はめっきり足が遠のいている。
そんなとき、会社の先輩からカラオケへのお誘いが。久しぶりだから行きたいのは山々だけど、最後にカラオケに行ったのはもう2年以上も前のこと。上手く歌えるか不安だし、最近のヒット曲は全然歌えない。「俺だって今の曲は分からないよ」と先輩は言うけれど、今年38歳になった先輩との年齢差は10歳。当然、青春時代に聴いていた曲は全く違う。歌う曲のレパートリーには埋めがたい世代差が……。
などとグダグタ悩んでいるうちに、引きずられるようにして来てしまったカラオケボックス。ええい、こうなったら歌うしかない。困ったときはスマホの力を借りれば、きっと何とかなるハズ!


あまりに久々のカラオケで歌いたい曲の歌詞をド忘れした

kara_01カラオケボックスに入って、まずは得意の曲を入れようとしたところで手が止まる。この曲の2番の歌詞って何だったっけ…? あまりに久しぶりのカラオケで、得意だったはずの曲の歌詞に不安があることに気付いてしまった。さてどうする……?

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スマホで曲の歌詞を調べるなら「カシレボ!JOYSOUND」が最も使いやすい。ユーザー登録は不要で、曲名、アーティスト名による検索が可能だ。さっそく有名アーティスト名で検索したところ、300件以上の楽曲がヒット。この中から目当ての曲を探すのは大変だ……

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大量にヒットした検索結果から「絞り込み検索」で目当ての楽曲だけを表示させる。曲名をすべて入力しなくても、部分一致でヒットするほか、歌詞の一部を入れてもOK。さらに、タイアップ検索にも対応しており、「あのポカリスエットのCMの曲何だっけ……?」といった場合も、商品名で検索できるのだ

メロディーは思い出せるのに曲名が出てこない!なんて曲だっけ?

kara_02得意な曲を何曲か歌ったところで調子が出てきた。と、ここで先輩からの命令が。「おまえサザン歌ってみろよ」「いいっすよ!」と威勢よく応えたものの、サザンで歌える曲ってあったっけ。思い出したのは「ナナナ~ナナナ ナナナ~♪」で始まる有名な曲。しかし、メロディは分かるけど曲名が思い出せない。そんなときは、ちょっと席を外して、静かなところで「SoundHound」に鼻歌を吹き込むと……?

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SoundHound」を起動して中央をタップし鼻歌を吹き込む。「聴き取り中」の表示が消えたら、もう一度ボタンをタップしよう

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聴き取りの検索結果が表示される。検索精度はかなり高く、「ナナナ~♪」と小声で歌っただけで「勝手にシンドバット」をちゃんと検索してくれた。続けて「カシレボ!JOYSOUND」で歌詞を確認して、最後まで歌えることを確認。さっそく部屋に戻って入力するぞ

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「SoundHound」は適当なメロディをどこまで検索してくれるのか。試しに音程を変えた鼻歌を入れてみたところ、何の問題もなく認識された。音痴の人でも、多少音がズレている程度なら正しく検索される。もう一度、今後は独自のアレンジを加えた鼻歌を入れてみる。もはや「勝手にシンドバット」とは完全に別モノ、と思ったら、未知の洋楽がヒット。デタラメなメロディのつもりだったのに、何らかの楽曲との共通性を見つけてしまう、恐るべき検索力……

端末機がいつまで経っても来ないから先にスマホで番号を調べる

kara_04部屋に戻ったら、先輩がカラオケの端末機にかじりつきっぱなし。「どうしても歌いたい曲が見つからないんだよね……」。なんだよ、こっちは歌う気マンマンで「勝手にシンドバット」を調べてきたのに。
仕方ないから歌本でリクエスト番号を探そうとしたら、最近のカラオケには歌本が置かれていないことが判明! こうなったらスマホでリクエスト番号を探してやる。

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先輩がいつまでたっても端末機を渡してくれないので、スマホを使って自分で次の曲を探すことにする。「カラオケ番号検索」で機種を選んでキーワードを入力すると、該当する楽曲が表示される

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冒頭部分が表示される。端末機が手元に来たらメニューを辿って楽曲を探さなくても、すぐに歌いたい曲を入力できるぞ

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カラオケの機種がJOYSOUNDの場合は、スマホアプリ「キョクナビJOYSOUND」から直接、曲の予約が行える。使い方曲を検索して「この曲を予約する」をタップするだけ。ただし、利用にはユーザー登録が必須となる。普段からJOYSOUNDのカラオケに通っている人は導入しておくと、ほかの人が端末機で探している間に、スマホから予約曲を入力できるぞ

彼らの青春時代に流行った曲って何?世代の思い出曲を調査

kara_03次に入れる曲を迷っていると、またも先輩から命令が「米米CLUB歌ってよ」。コメコメクラブ? 名前は知ってるけど、曲はまったく分かりません。
さっきから先輩が歌っている曲も、どこかで聴いたことはあるけれど誰が歌っているのか知らない曲で、ポカーンと画面を眺めるばかり。38歳の先輩が青春時代に聴いていたミュージシャンって誰……?

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思い出ソング」で年齢を入力して、青春時代に流行った曲を調べてみる。先輩は38歳なので「1974年生まれ」選択して「開く」をタップ

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その年に生まれた人が、何歳のときにどんな曲が流行っていたかが表示される。現在38歳の先輩が18歳だった1992年に流行っていたのはCHAGE&ASKA、プリンセス・プリンセス、槇原敬之、KAN、大事MANブラザーズバンドなど。
……さっきから真顔で「愛は勝つ」って歌ってますけど、先輩含めたこの世代、バツイチだらけじゃないっすか

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もう一世代上、現在47歳の青春の曲を調べてみる。彼らの青春時代は1982年。松田聖子、薬師丸ひろ子、中森明菜、近藤真彦、田原俊彦など往年のアイドルブーム真っ盛りだ。
狂騒の80年代を「ギンギラギンにさりげなく」生きてきたバブル世代にも、そろそろ50の足音が聞こえてきた……?

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再び10年遡ってみる。現在57歳(1955年生まれ)の青春時代はアイドル黎明期。郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の新・御三家が登場しブイブイ言わせていた頃。また、かぐや姫、チューリップ、吉田拓郎など、70年代フォークソングの末期の洗礼を浴びた世代でもある。
今の非モテ・ワーキングプア世代の前で四畳半フォークなんか歌ってたら、きっと睨まれますよ

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さらに10歳上の現在67歳(1945年生まれ)、終戦の年に生まれた世代となると、植木等、石原裕次郎、坂本九、美空ひばりなど、ほとんど歴史上の人物になりつつある芸能人たちが青春の思い出となる。このうち今もテレビで見られるのは北島三郎くらいのもの。とっくに定年退職した世代だが、もしカラオケで一緒になったら「与作」や「上を向いて歩こう」が鉄板……?

世代の違いをものともせず熱唱は明け方にまで及んだ

kara_06お互いに知っている曲を探りあうように始まったカラオケは、いつしか相手のことはお構いなしに、自分が歌いたい曲を勝手に歌うノリへと変貌。38歳と28歳、10歳差のジェネレーションギャップをものともせず、熱唱合戦は明け方まで続いた。
午前5時、カラオケボックスには、限界まで歌い切ってボロ雑巾のようになった2人の姿があった……。

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2012年08月31日06時06分 公開 | カテゴリー: ソーシャル | キーワード: | Short URL
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