安全性を損なわずにパスワードを自動入力 アカウント管理アプリはサービスの重要度によって使い分けるべし

スマートフォンで、ウェブサービスのパスワードの入力するのは、かなり面倒臭い。
スマホのブラウザは一定期間で未ログイン状態になるので、一度ログインしたサイトでも時間が経てば再度ログインを要求される。小さい画面キーボードで、ちまちまパスワードを打つのはもうウンザリ!という人は少なくないだろう。
加えてここ数年、ウェブサービスの数は増える一方。あちこちで作った大量のアカウントは、とても覚えきれるものではなく、アプリの力を借りなければもはや管理は不可能だ。

スマホでアカウント入力を簡単にするには、パスワードの自動入力アプリが便利だ。使い方はアプリに登録しておいたパスワードをクリップボードにコピーし、入力欄に貼り付けるだけ。複数のデバイスで同じパスワードを入力できるよう、ネットワーク経由でアカウントを同期できるアプリもあるぞ。
どんな形であれ、パスワードをスマホ本体に保存することになるので、セキュリティ面で若干の不安は残る。が、パスワードとひとくちにいっても、ソーシャルゲームやTwitterなど、流出しても大して実害のないものから、Amazonのように大きな損害が想定されるものまでさまざまだ。パスワードの重要度に応じてアプリを使い分ければ、クラッキングによる盗難やスマホ紛失のリスクは回避できる。

それぞれのサービスの利用頻度、重要度に応じて管理アプリを使い分けて、安全性を損なわずにパスワード自動入力機能を利用しよう。


ゲームやSNSなど重要度の低いアカウントは「mSecure」で管理&共有

ソーシャルサービスやオンラインゲームのアカウントはネットを利用していると際限なく増えてゆく。その代わり重要度は低いので、できるだけ共有しやすい管理方法を選びたい。「mSecure」はDropboxを使って、簡単にパスワードを共有できるアカウント管理ソフト。登録したアカウントは複数のスマホやタブレットで同期できるぞ。

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手軽にアカウントのオンライン共有ができる「mSecure」は、TwitterやFacebook、ソーシャルゲームなど比較的、重要度の低いアカウントの管理に向いている。入力方法はいったんクリップボードにコピーしたパスワードを、ブラウザの入力欄に貼り付ける方式だ。登録アカウントを開いて「URL」の項目を長押ししよう

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「自動コピーオプション」が開く。「通知バー上のパスワードとユーザー名」をタップしよう。普段使っているブラウザが起動し、サービスのログインページが表示されるぞ

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通知バーを開くと、ユーザー名とパスワードの項目が追加されている。それぞれをタップすると内容がクリップボードにコピーされるので、ログインページの入力欄に貼り付けて、ログインしよう

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「mSecure」では、Dropboxを通じて複数のデバイスでアカウントを共有できる。タブレットや2台目のスマホがある場合は、アカウントを同期させて同じパスワードを入力できるようにしておくと便利。出先ではスマホで、自宅ではタブレットでソーシャルゲーム遊びたいという場合も、簡単に同じ情報を入力してログインできるのだ

重要度高めのアカウントはローカル限定の「すべてのカギ」に保存すべし

Dropbox経由のオンライン共有は確かに便利だが、本当に重要なパスワードを管理するのには向かない(パソコン側からは簡単に暗号化ファイルを盗み出せてしまう!)。パスワードを守るなら、ネットワークに接続しない、ローカル限定のパスワード管理アプリを使うのがいい。
「すべてのカギ」はネットワーク機能を持たないパスワード管理ソフト。普段あまり使わないアカウントや重要度の高いアカウントを管理する用途に利用したい。

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すべてのカギ」はネット共有機能のないパスワード管理ソフト。ユーザー名とパスワードの自動入力機能はあるので、ログイン作業は簡単に行える。通知バーを開いて「すべてのカギ」をタップ

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登録されているオンラインサービスが表示される。項目をタップするとユーザー名が、長押しするとパスワードがクリップボードにコピーされる。それぞれをログインページの入力欄に貼り付ければ簡単にログイン作業が行えるのだ。なお、めったに利用しない場合は、アプリをメニューから隠蔽する「Secret Home」(参照)を使って、不可視の状態にしておくとより安心だ

本当に漏洩するとマズいアカウントはブラウザ内蔵「Keeperパスワード&データボルト」で厳重アクセス

銀行などの金融期間のアカウントは、漏洩がそのまま甚大な被害に伝わるので絶対に漏らせない。また、仕事で使っているシステムのアカウントも、「なくした」では済まない重要なもの。こういったアカウントにスマホからアクセスするときは、内蔵ブラウザを備えた管理アプリ「Keeperパスワード&データボルト」を使おう。上で紹介したアプリは普通のブラウザにアカウント情報を渡すアプリだが、このアプリはブラウザを内蔵しており、パスワードの入力からログイン、サービスの利用まですべて1つのアプリ内で完結している。内蔵ブラウザの機能が少ないので使い勝手は良くないが、なによりも安全性を重視したいときはこれが一番だ。

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銀行や証券会社のアカウント、業務上絶対に外に漏らせないアカウントは、「Keeperパスワード&データボルト」で管理する。登録したログインURLを長押しすると、内蔵のブラウザが起動するぞ

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内蔵ブラウザでログインページを開く。ブラウザ上にユーザー名とパスワードが表示されるので、タップすれば入力されるぞ。この内蔵ブラウザの性能は、Andorid標準のブラウザやChrome、Operaに比べるとだいぶ劣っている。ブラウザゲームには向かないし、タブ機能がないため外部サイトによく開くTwitterやFacebookの利用にも適さないが、その分、セキュリティは堅牢で情報の漏洩を許さない

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2012年08月20日13時29分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード: | Short URL
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