スマホ用ケースはどれがいい? 購入前にチェックしておくべき4つのポイント

スマートフォンは値段がけっこう高い。そして重量も今までのガラケーより重いので、ついうっかり落として壊してしまう人も少なくない。スマホを大事に使いたいなら、スマホ用ケースを装着しておきたいところだ。

Androidスマホは、iPhoneと比べて機種数が格段に多い。そのため各ケースメーカーもすべての機種に対応できないところが多いし、人気薄な機種についてはケースのバリエーションが限られてしまう。人気機種以外はケースのバリエーションがさほど選べないというのが実情だ。とはいってもスマホグッズ売り場に行くと、山のようにケースが並んでいるのでどれを選んだらいいか迷ってしまう。そこでケース選びのためのチェックポイントを挙げてみたので、購入時の参考にしてもらいたい。


1.形状

まずはケースの形状を把握しておこう。スマホ用のケースにはいくつかの種類がある。

側面と背面をガードするタイプ

standard最も一般的な形状。メーカーによって、角張った形状のものを「ケース」、丸みを帯びたものを「シェルカバー」などといった具合に用語を使い分けているが、基本的には「スマホの前面以外の部分を覆うもの」と考えればいいだろう。この手のケースは、装着したままで各種コネクタやボタン、カメラなどを使用できて手軽だ。その反面、液晶部分の防護という面ではいくぶん弱い。

バンパータイプ

bumperiPhone用で良く見られるタイプで、スマホの側面部分に取り付けるカバー。側面にキズがつくのを防止できるが、前面、背面は当然守れない。スマホの元々のデザインを極力生かしながら、多少のガードはしたいという用途に使われる。

スリーブタイプ

sleeveレザーや布素材を使用したケースでよく使われている。封筒のような形状のケースに、スマホ全体を収納して使う。スマホ全体を覆うので非使用時の本体保護性能は優れている。ただしスマホを使用するときは、ケースから全体を取り出して使うので、保護の役には立たない。デザインはシャレたものが多いので、使用頻度の低い人には向いている。

フラップタイプ

flapこちらもレザーケースでよく使われる。スリーブタイプとの違いは、スマホ使用時に前面のカバー部分をパッと開けるようになっているため、ケースから取り出すことなくスマホを使用できる点。本体保護性能を極力損なわないようにしつつ、レザーの質感を生かす目的で採用される形状だ。

ポーチ/密閉型

porchbousui厳密にはケースのカテゴリには分類されないかもしれないが、持ち運び用のポーチや、防水ケースなどは、チャックなどで全面を覆う形状となっている。

2.ケースの材質

スマホ用のケースは、使われている素材によってその質感や丈夫さなどの特徴、デザインのバリエーションなどが大きく異なってくる。Webなどで製品情報を見て、素材が分かればある程度実物がどんな質感なのか判断できる。これらの素材を複数組み合わせた「ハイブリッド」ケースもある。ここには挙げていないが、変わり種としては木製などのケースもある。

スマホ用のケースの材質として最もよく見かけるのが、シリコン、ポリカーボネイト、TPUの3種類だ。この3種類ならたいていのスマホで対応ケースが発売されている。また人気機種の場合は製品バリエーションが増える。合成皮革を使ったレザーケースや、アルミケースなども用意されている場合がある。代表的な素材について、特徴をまとめてみたので参考にしてほしい。

シリコン

si.「シリコン」といえば「美容整形」を思い出す人も多いだろう。整形に使われるだけあって柔らかく弾力性があるのが特徴。表面に細かなほこりがつきにくくする「アンチダストコーティング」が施された製品もある。シリコンケースはシンプルなものだと安っぽく見えるきらいはあるが、弾力性があるため、落下時の衝撃をある程度防ぐ効果はある。

ポリカーボネイト

poliポリカーボネイトは、「熱可塑性プラスチック」の一種。ケースに使われる素材としては、透明性・耐衝撃性・熱耐性・難燃性が高い。要するに硬くて丈夫なのが特徴だ。ポリカーボネイト製のケースの丈夫さを示すのには「鉛筆コード」という目安が使われることが多い。例えば「鉛筆コード3H」なら「3Hの鉛筆でこすってもキズがつきにくい程度の硬さ」を意味する。硬質な素材の質感を生かしたクールなデザインのケースや、さまざまな図柄を印刷した製品などがある。カラーバリエーションは多めだ。

TPU

tpuTPUは「熱可塑性ポリウレタン樹脂」のこと。ゴムのようなしなやかな手触りでありながら、プラスチックのような硬さもあり、そこそこ丈夫なのが特徴。一定以上の温度まで加熱すると柔らかくなるという特徴を持っているため、さまざまな形に加工ができる。表面にラメ加工が施された製品もある。

ABS樹脂

absABSとは「アクロニトリル」「ブタジエン」「スチレン」の頭文字を取ったもの。いわゆる「プラスチック」をイメージすればいいだろう。軽く、そこそこの堅牢性を持っている。カラーや図柄のバリエーションも多い。

アルミ

al軽量で頑丈なアルミを素材として採用したケース。金属の質感を利用したクールなデザインのケースが多い。アルミケースの場合、装着したままだとスマホのFelica機能を使用できなくなる場合がある。

レザー

reather天然皮革を利用したものはほとんど見かけないが、ポリウレタン性の合成皮革を用いた製品は出ている。レザーならではの手にしっくりなじむ質感が特徴だ。スマホの全面を覆うタイプのデザインのものが多く、スマホを使うときはケースから取り出す必要がある。その点は多少手間だが、その分液晶を合成皮革でカバーしておくことができるので、落下時にガラスが割れる可能性を軽減できる。

3.カラー・塗装・図柄

スマホの見た目に凝りたい人にとっての、ケースのカラーは気になるところだ。ポリカーボネイト素材やABS樹脂を使った製品は、塗装が容易なため、さまざまな色・図柄のものを選びやすい。通常は比較的光沢感のある塗装のものが多いが、中には渋めなつや消しタイプのものもある。つや消しタイプの製品は「マットブルー」「マットレッド」などというふうに、色名の前に「マット」などといった単語が付いている。

chara02chara01図柄は通常の単色タイプのほか、マンガ・アニメなどのキャラを印刷したものもある。また、購入時に自分で好きな図柄をデザインしたケースを作れる「CollaBorn」のようなショップもある。このショップでは、Galaxy SIIやXperia arc/acro用のオリジナルケースを作ることが可能。

hikaru塗装としては見る角度によってキラキラと光る、ラメ加工が施されたケースなどもある。なお、メタルカラーなど光沢感の強い製品については、カメラでフラッシュ撮影したときにその光を乱反射してしまう製品もあるので、カメラをよく使う人は注意が必要だ。

このほか特殊加工としては、バッファローコクヨサプライから、暗闇でうっすら光る蓄光性のシリコン素材を使った製品も出ている。暗い場所やカバンの中でもスマホを見つけやすいので便利だ。

4.付属品

fuzoku意外と見逃せないのが付属品だ。製品によっては液晶保護フィルムが1~2枚付いているものがある。液晶保護フィルムを別々に買うより割安なので、見逃せないところだ。保護フィルム貼り付け用のクリーニングクロスやフィルム貼り付け用カードも付いているとよりお得感が高い。クリーニングクロスは、テレビやノートPCなどの液晶を拭くのにも利用できる。

関連記事

2012年03月31日22時00分 公開 | カテゴリー: カスタマイズ | キーワード:, | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事