【彼氏彼女のスマホ事情】LINEにcomm,Skypeにカカオ、夜の長電話に最適な、通話品質最高の音声通話アプリは?

平日の夜に、自宅のベッドの上にでも寝転んで、長電話をすることがある。テレビCMでお馴染みのLINEやcommなど、スマートフォン上で動作する無料通話アプリがあれば、どれだけ長電話をしたって無料。「女の子と電話していたせいで携帯代が2万を超えた」なんていうのは、もはや完全に昔の話だ。せっかくの長電話なら、なるべく音質は高い方がよい。「音質なんてどうでもよくない?」と思うかもしれないが、ノイジーな声で話すより、目を閉じると耳元で喋りかけられている錯覚に陥る高音質な声で話した方が、親密度はアップするはずだ。
もっとも、クラスメイトとの電話を考えると、なるべく皆が使っているアプリを使うべきだ。使っている人が少ないアプリでは話せる相手が限られているし、「グループ」なども作りにくい。しかし、カップルであれば、お互いで「このアプリを使おう」と決めればそれで済む。「クラスメイトと話すためのアプリ」とは別に、「カップルで話すためのアプリ」を、音質優先で入れることは、現実的にも可能だ。


無料通話アプリの音質を比較

ただ、「音質」というのは、ある程度主観的なものだ。なるべく客観的な計測を……ということで、単位時間あたりに流れるデータの量を計測してみた。
もちろん、音声圧縮技術によって、「同じデータ量でも(人間の耳で聞いて)良い音を出す」ということは可能なので、「音質はデータ量のみに依存する」わけではないし、また、この方法だと音声以外のデータも計測してしまうことになるのだが、とはいえ、大まかな目安にはなるはずだ。
LINEやcommに加え、PC用アプリとしても有名なSkype、カカオもそろえ、4アプリで比較を行ってみた。


LINE – Google Play の Android アプリ
無料通話-comm(コム) もっとつながる、高音質。 – Google Play の Android アプリ
Skype – Google Play の Android アプリ
カカオトーク:無料通話 – Google Play の Android アプリ
トラフィックモニター (Traffic Monitor+) – Google Play の Android アプリ





どのアプリも、基本的な使い方は同じだ。会話したい相手を、まず電話帳のようなリストに加え、名前をタップして通話を開始する。

本文通り、スマートフォン全体の通信量を計測する。スマートフォンの同期機能や常駐アプリをなるべく減らした状態で、まず「トラフィックモニター」を起動し、現在までの通信量を確認。



大音量で音楽を鳴らし、スピーカーの前にスマートフォンを置いて通話を開始させる。

この上で通話を開始させ、大音量に苦情が来ないかヒヤヒヤしながら5分間待つ。

5分間経ったら通話を終了させ、通信量がどれだけ増えているかチェック。

以上の検証を4アプリについて行った結果が下だ。

アプリ名5分間の通信量ビットレート目安
LINE1.90MB26kbps
comm2.37MB33kbps
Skype6.91MB94kbps
カカオ3.25MB45kbps

音質は「Skype > カカオ > LINE ≒ comm」

上記通り、この計測方法はあくまで「目安」だが、かなりの差になったため、大まかな傾向をつかむことはできた。音質が最もよいのは、Skypeだ。実際に聞いていても、Skypeの音質がほかのアプリに勝っているのは明らかだった。冒頭で書いた、「目を閉じると耳元で喋りかけられている錯覚」は、Skypeでないと味わえない。
PCをあまり使っていない女の子だと、Skypeを入れていない場合が多いはずだが、ユーザー登録はアプリ上でも簡単に行える。ユーザー登録をさせて、または代わりにやってあげて、今度から夜の長電話にはSkypeを利用しよう。

Skypeは、スマートフォンアプリ上でユーザー登録を行える。電話番号は必須ではない。

ユーザー登録後、「コンタクト」の虫眼鏡アイコンから相手を探す。相手のIDや名前、(登録しているのであれば)電話番号を使って「Skypeディレクトリを検索」し、コンタクトに追加しよう。

出先での電話ならcommも悪くない?

今回の検証は、あくまで「自宅での長電話」を想定したものだ。「高音質」をうたうcommが負けた理由の1つは、「クライアント・サーバー方式」という、ほかの3アプリとは異なる方式を用いていることだと考えられる。この方式は、どちらかといえば、高速な無線LAN環境(自宅)より、不安定/低速な外出先に適しているように思える。例えば「待ち合わせ場所でうまく会えなかった場合に使える無料通話アプリは?」など、別のシチュエーションでは、逆転が起こることも考えられる。

目次

関連記事

2012年11月22日21時31分 公開 | カテゴリー: ソーシャル | キーワード:, , | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事