iOS6の「Passbook」をAndroidでも使える「PassWallet」とUA偽装によるクーポン入手テク

iOS6には、「Passbook」という機能が搭載された。店のクーポンやポイントカードをまとめておく機能だ。iOS6リリース直後ということで、Passbook専用クーポンなどを発行している店もあるのでお得……なのだが、iOSの機能である以上、Android機では、普通には利用できない。Passbookクーポンを配布しているサイトにアクセスしても、クーポンを開くことができなかったり、そもそもクーポンへのダウンロードリンクが表示されなかったりするのだ。
「PassWallet」は、Androidで「Passbook」を利用するための非公式アプリ。実際問題として、Passbookはまだあまり普及していないので、「AndroidでPassbookを使える」ということがそれほど嬉しい訳ではないのだが、「『こんなことができる』というデモンストレーション」として、または「今後Passbookが普及し『AndroidだとPassbookを使えないからダメ』みたいな感じになった場合に備えるアプリ」として、紹介しよう。
なお、上述通り、AndroidでPassbook配布サイトにアクセスしても、そもそもクーポンへのダウンロードリンクが表示されない場合がある。詳細は省略するが、User Agentという仕組みでアクセス元を判別し、iOS6ユーザーに対してのみダウンロードリンクを表示しているのだ。「Passbook」の実体は拡張子「.pkpass」のデータファイルであり、「PassWallet」は、Android上で拡張子「.pkpass」のデータファイルを開くためのアプリ。従って、どうにかして拡張子「.pkpass」のデータファイルをダウンロードすれば良いのだが、そもそもダウンロードリンクが表示されない、という訳だ。そこで、ダウンロードリンクを表示させ、拡張子「.pkpass」のデータファイルをダウンロードするために、User Agentを偽装する必要がある。Android上で動く、User Agent偽装機能のあるブラウザとしては、「Sleipnir」が有名だ。以下では、「Sleipnir」を使ったUser Agent偽装方法と「PassWallet」の利用方法をまとめて紹介する。


PassWallet – Google Play の Android アプリ
Sleipnir Mobile – ウェブブラウザ – Google Play の Android アプリ

本文通り、「PassWallet」は、拡張子「.pkpass」のデータファイルを開くためのアプリなので、インストール直後に起動しても何もできない。拡張子「.pkpass」のデータファイルをダウンロードすると、自動で「PassWallet」で開かれるようになる、というだけだ

本文通り、User Agent偽装機能のある「Sleipnir」でクーポンのダウンロードを行う。ダウンロードリンクが表示されているはずのページを開いてから、アドレス欄をロングタップし、表示されるメニューで「ページの表示モードを変更」

「UserAgentを変更」を選択し、「カスタム」を選択。入力フォームにiOS6標準ブラウザのUser Agentである「Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25」を入力して「OK」

この状態であれば、サーバーは「iOS6からのアクセスだ」と誤解している。従ってダウンロードリンクが表示されるはず

クーポンのダウンロードを行うと、自動でそのファイルが「PassWallet」によって開かれ……

クーポンとして表示される

以後、「PassWallet」を起動すると、ダウンロード済みクーポンのリストが表示される

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2012年09月25日20時35分 公開 | カテゴリー: 節約・お得情報 | キーワード:, | Short URL
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