初心者用からネタ向けまで 本家以上の使いやすさを追求するTwitterクライアントアプリ

Twitterクライアントアプリは数多くあるが、現在置かれている立場は非常に微妙だ。というのも、Twitterがこれらのアプリに厳しい態度を取るようになったためだ。8月に公開された最新のAPIではアクセス頻度の制約がきつくなったほか、ユーザー数を10万人以上に増やすにはTwitter側の許可が必要となった。これらの変更により今後の開発継続を断念するアプリも出てきている。
Twitterには公式のアプリがリリースされており、他のアプリにはない独自の機能を備えている。Twitter側としては、できるだけこちらを使って欲しいという意向だろうが、決して使いやすいわけではなく、サードパーティによる非公式アプリの需要はまだまだ大きい。ここでは定番のオススメのアプリを紹介するので、自分に合ったものを選んで欲しい。


「つながり」機能が便利すぎるTwitter公式アプリ

Twitterの公式アプリは、特に動作が軽いわけでもなく、それほど使い勝手は良くない。が、ほかの非公式アプリにはない独自の機能を持っている。その1つが「つながり」の「みんなの反応」。自分のツイートに対する反応(リプライ、リツイート、お気に入り、新規フォロー)の状況をまとめて見ることができる。つぶやきへの様々な反応を一望の元に俯瞰できるのはこのアプリのみ。普段から自分のツイートへの反応が気になってしかたない……という人向けのアプリだ。

【評価】 軽さ ★ 読みやすさ ★★★ カスタマイズ ★ 安定性 ★★

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「ホーム」には最新のタイムラインが表示される。タイムラインから特定のユーザーのみ表示する「リスト」は右端の「アカウント」内から表示する
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「つながり」では、リプライ、リツイートなど自分のつぶやきに関する反応をまとめてチェックできる。他のクライアントにはない、非常に便利な機能
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「見つける」では、Twtiterで人気のニュース記事や、フォローしているユーザーが投稿したウェブページを参照できる。Twitterを情報源として使うなら便利


丁寧な説明で初心者でも安心して使える「twicca」

twicca」は、初心者に優しいTwitterクライアントアプリ。Twitterアプリは全体的にマニア向けのものが多く、機能については説明不足の感が否めない。twiccaでは、返信やリツイート関連のボタンがすべて日本語で説明してあり、何をすればどうなるのかが分かりやすい。また、スマホ初心者が苦手とするフリック操作を一切取り入れておらず、画面の更新もリストへの移動もタップ操作で行える。自由度は低めで、タイムラインから個人ページへと移動できないなど不便なところも目立つが、Twitterやスマホに熟達していない人はこれが一番だろう。

【評価】 軽さ ★★★ 読みやすさ ★★★ カスタマイズ ★ 安定性 ★★★

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タイムラインは下方向にスライドしても新着を取得しないのに注意。画面の更新は右下のリロードをタップする。この辺は好き嫌いが分かれる操作方法だろう
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「@」をタップすると、自分のツイートへの返信(リプライ)を参照できる。リツイートなどの反応を総合的に見られる機能には対応していない
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ツイートを長押しするとメニューが表示される。機能が説明されているので非常に分かりやすい。Twitterの用語に慣れていない人にはありがたい機能だろう


スピード命のTwtiter上級者向けアプリ「Soicha」

大量のツイートをサクサクと読みこなしたいという人には「Soicha」が便利。とにかく読み込みが早く、プロフィールや個人のタイムラインも素早く表示できる。また、特定のユーザーのつぶやきを抽出する「リスト」が使いやすいのも特徴で、タイムラインからフリック一発でリスト画面へ移動できる。タイムラインの投稿が多すぎるので、リストで整理してから読んでいる……という人には最適だろう。ボタンの説明は省略されているので、Twitterの機能をある程度知っている上級者向けのアプリ。フリー版ではタイムラインの最上部にバナー広告が表示される。広告がイヤなら有料版へ。

【評価】 軽さ ★★★★★ 読みやすさ ★★★★ カスタマイズ ★★★ 安定性 ★★★

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タイムラインはフリック操作に対応。下方向にフリックすると新着記事を取得し、左方向にフリックすると隣の画面(初期設定では「@関連」に移動する
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左右の画面には@関連のほかに、リストやリツイート、メッセージ、お気に入りなどを表示するよう自由に設定できる。大量のツイートを整理して読みたいときに便利
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個別のツイートを開いたときの画面。リツイートなどの機能はアイコンだけで説明はほとんどなし。Twitterの機能を把握していないと、使いこなすのは難しそう


ネタ界隈で大人気!「わざ」を習得する「Shooting Star」

面白ネタの拡散に情熱を燃やすネタ界隈で大人気なのが「Shooting Star」だ。「経験値」という独自のパラメーターを導入。ほかの人のツイートをお気に入り登録することで数値が上がり、「わざ」を利用できるようになる。例えば、レベル50の「エターナルフォースブリザード」では、読み込んだツイートが自動的に「お気に入り」に入れられ、レベル70の「ブブセラ」になると「ブォオオオオオオオオオオ」というツイートが勝手に行われるなど、アプリが暴走して奇行に走る機能が多数。とはいえ、ベースとなる性能が優秀なので、ジョークアプリと切り捨てるには惜しい。フォロワーに冗談の通じない人がいるなら「わざ」はオフにした状態で使うべし。

【評価】 軽さ ★★★ 読みやすさ ★★★★ カスタマイズ ★★ 安定性 ★★★

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タイムラインの上部には「レベル」が表示されている。これは「お気に入り」に多くのツイートを登録するほど上がっていく。レベルが上がると「わざ」を覚えるぞ
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左右にフリックしてメンションや履歴を参照できる。ツイートは反応多寡によって色分けされているので、話題のつぶやきがすぐに分かるようになっている
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「わざ」の有効/無効は設定から切り替えられる。マジメに使おうとするなら邪魔だが、「お気に入り」の登録数(いわゆる「ふぁぼ数」)命なら有効にしておくべし


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2012年10月01日05時56分 公開 | カテゴリー: ソーシャル | キーワード: | Short URL
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