日本初のスマホ向け放送局「NOTTV」が本日始まったらしいけどどうよ?

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2012年4月1日、つまり本日、スマホ向けのマルチメディア放送局「NOTTV」が開局した。詳しいことは以下で説明するが、ざっくりいうと「スマホ・タブレットで見られる新しいテレビ放送局」と考えておけばいい。

生放送と蓄積型の2種類の放送を用意

120401-a-nottv02「NOTTV」は、携帯向けのマルチメディア放送サービス「モバキャス」による最初の放送局だ。「モバキャス」は、地上アナログ放送が停波したことで空いた周波数帯域を利用して、高画質なリアルタイムテレビ放送や、電子書籍、ゲーム、音楽などの配信を行うものだ。画質は「ワンセグの約10倍」をうたっており、地デジと同等になると思われる。

NOTTVではリアルタイムの番組放送と、蓄積型のシフトタイム放送が提供される。要するに生配信タイプと、録画番組を選択して見るタイプの2種類の放送がある。開局当初はスポーツ、音楽、情報・バラエティ、ドラマ、アニメ、映画、趣味・教養といったジャンルの番組が用意されている。

具体的な番組としては「スカパー!」からサッカーJ1中継、「フジテレビONE」の「プロ野球ニュース」などのほか、アニメでは「偽物語」「Fate/Zero」「妖狐×僕SS」「エウレカセブンAO」など。スマホアプリ情報などを解説する「スマホのトリセツ」など、いかにもスマホ向け放送局らしい番組もある。

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受信料は420円/月。視聴は対応端末が必要。普及するかは……?

120401-a-nottv04放送を見るための利用料は月額420円。地上アナログ停波で空いた周波数の電波を使った配信ということで、視聴するためにはその周波数帯の受信機能を備えた端末が必要。今のところ対応しているのはシャープ製のスマホ「AQUOS PHONE SH-06D」と、7インチタブレット「MEDIAS TAB N-06D」の2機種。現在NOTTVでは、SH-06D、N-06D購入時にNOTTVを申し込むと、1ヶ月分の利用料が無料となり、オリジナルイヤホンもプレゼントするサービスも実施中だ。

モバキャスはNTTドコモやスカパーJSAT、フジテレビなどが出資した「mmbi」が運営。大手資本であるだけにコンテンツは立ち上がりとしてはまずまず充実している部類といえる。また料金のわりに画質は良好で、TwitterやFacebookといったSNSとの連動による双方向性の実現も打ち出している。

ただ現状では対応機種が少ないし、「ワンセグならタダで見られるから別に…」というユーザーもけっこう多いだろう。また放送エリアも現時点ではかなり限定されている。対応端末を持っていて、対応エリアに住んでいるなら楽しめそうだが、「普及するか?」というと正直疑問符がつく部分が多いし、前評判も低調だ。正直現状では厳しそうな予感がプンプン漂っているが、「NOTTV」は前評判を覆すことができるか!?

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2012年04月01日12時14分 公開 | カテゴリー: 節約・お得情報 | キーワード: | Short URL
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