Android 4.4用の「Googleカメラ」の特徴的な新機能として、「レンズぼかし」の機能がある。これは、被写界深度を浅くして撮ったような被写体以外の部分がぼけた写真を作成出来る機能だ。
背景などをぼかす機能を備えた画像処理アプリは多数存在するが、撮影済みの写真からは被写体と背景の判別が難しく、正確に背景だけをぼかすことは難しい。手動で背景部分を指定できるものもあるが、作業はかなり面倒だ。
Googleカメラのレンズぼかし機能では、カメラを縦に動かして複数の位置から見た映像を記録することで、視差から奥行きを判別し、正確に被写体と背景を認識してくれる。
この機能で撮影された写真は、内蔵ビューア画面から被写界深度の調節画面に進み、スライダーを動かすだけでぼかし具合を自由に調節できる。
個性的な写真を撮るだけでなく、公開する写真から場所の特定に繋がる情報や公開許諾のない通行人の顔などを隠したい場合にも役立つだろう。
・Googleカメラ – Google Play の Android アプリ

最近のバージョンのGoogleカメラでは、画面左からスワイプすることで、モード切替メニューが表示される。被写界深度を浅くしたような写真を撮るには、「レンズぼかし」を選択しよう。

レンズぼかしモードに切り換えてシャッターボタンを押すと、このような画面が表示されるので、被写体を中心に収めたまま端末を上にゆっくり移動させよう。移動速度などにコツがいるので、あらかじめ練習しておくといいだろう。

撮影に成功すると、奥行きの認識処理が始まる。画面右からのスワイプで表示される撮影済み写真一覧で、進捗状況を確認可能だ。

処理が完了したレンズぼかし画像を選択し、左から2番目のアイコンをタッチすると、被写界深度の調節画面が表示される。下部のスライダーを右に動かすほど被写界深度が浅くなるぞ。