Android4.2以降ではアプリの古いバージョンを上書きインストールできないので注意!

ネットで公開されているソフトは、一度公開されてからもたびたびバージョンアップが行われるが、改良ばかりとは限らない。余計な機能が追加されて使いづらくなったり、今まで搭載されていた機能が削除されるなど、改悪が行われることも珍しくないのだ。
新バージョンが気に入らなかった人は、旧バージョンを使い続けるという選択をすることも多い。
Android4.1までは、インストールしたアプリのパッケージファイル(APK)をバックアップしておけば、新バージョンが気に入らなかったときに旧バージョンを上書きインストール出来たのだが、Android4.2からは上書きインストールを行えるのはインストール済みバージョンより新しいバージョンのみに制限されてしまっているので注意が必要だ。

旧バージョンに戻すには、一旦アンインストールしてから再インストールする必要があるが、保存していたデータなどが失われてしまうのが難点だ。
データを保ったまま旧バージョンに戻したければ、パソコンと「デバッグ接続」を行い、「adb shell pm uninstall -k」というコマンドでデータを保持したままアンインストールして、旧バージョンを再インストールするという手がある。
しかし、新しいバージョンから古いバージョンに戻すと、新バージョンで仕様が変更されたデータを正常に処理できずに不具合が生じる可能性がある。
デバッグ接続で「adb backup」というコマンドを実行すれば、アプリのデータをパソコン上にバックアップしておけるので、快適に使えているバージョンのデータをバックアップしておくといいだろう。



001

既にインストールされているアプリのAPKをインストールしようとすると、このような上書き確認画面が表示される。


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インストールしようとしたAPKのバージョンがインストールされているアプリのバージョンより古い場合、このような画面が表示されて、インストールに失敗してしまう。


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Androidの設定の「アプリ」などで、当該アプリを一旦アンインストールすれば、どのバージョンのAPKでもインストールできるようになるぞ。


データを残したままアプリをアンインストール


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デバッグ接続経由でアプリの管理操作を行うには、上記の記事で解説している手順に沿って、パソコンに「Android SDK」と「Java Development Kit」、端末に対応したデバッグ接続用ドライバをインストールし、端末の設定でデバッグ接続の許可を行っておこう。


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「ファイル名を指定して実行」で「cmd」と入力するなどしてコマンドプロンプトを起動したら、「(Android SDKのインストール先フォルダ)\platform-tools\adb.exe shell pm uninstall -k (アプリのパッケージ名)」のようなコマンドを入力しよう。アプリのパッケージ名は、Google PlayストアのアプリページのURLの「id=」以降の部分だ。


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その後に旧バージョンのAPKをインストールすれば、データを保ったまま旧バージョンをインストール出来るぞ。


アプリのデータをバックアップ


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アプリのデータをバックアップするには、「(Android SDKのフォルダパス)\platform-tools\adb.exe backup -f “(パソコン上の保存先ファイル名)” (対象アプリのパッケージ名)」のようなコマンドを実行。


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端末側にこのような確認画面が表示され、「データをバックアップ」を押せばデータがパソコン上にバックアップされる。


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「(Android SDKのフォルダパス)\platform-tools\adb.exe restore “(バックアップのファイル名)”」のようなコマンドを実行すると、復元の確認画面が表示され、「データを復元する」を押せばバックアップされたデータが復元されるぞ。

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2014年06月01日09時02分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード: | Short URL
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