Android用日本語入力アプリの多くは「Wnn」ベースなので変換精度は大差ないぞ

Androidには、様々な文字入力アプリが存在し、日本語入力に対応したアプリだけでもかなりの数に上る。
日本語入力アプリを選択するときに気になるのが、漢字変換の賢さだ。「このきのう」→「この昨日」のような頓珍漢な候補ばかり表示されたら、いくら他の部分が使いやすくても、快適な文章入力は難しい。
だが、多くの日本語入力アプリは、ソースコードが公開されている「OpenWnn」という日本語変換プログラムをベースに作られているため、変換精度には大差がないのが実情だ。
OpenWnnの変換精度はあまり高いとは言えないので、賢い漢字変換で快適に文章を入力したければ、「Google日本語入力」や「ATOK」など、独自の変換エンジンを使用している日本語入力アプリを利用しよう。

逆に、今までOpenWnn系の変換精度に不満がなかったのなら、どの日本語入力アプリも十分快適に使えるはずだ。他のアプリを試した時に変換精度が低く感じるとしたら、使い始めたばかりで学習が行われていないのが原因だろう。

なお、多くの日本向けAndroid端末に標準搭載されている「iWnn」も、OpenWnnと同じ「Wnn」から派生したプログラムなので、変換精度はGoogle日本語入力やATOKと比べると見劣りする。
ソニーのXperiaで標準搭載されている「POBox Touch」も、変換エンジンはiWnnだ。
富士通やNECの端末では、「ATOK」ベースの文字入力アプリが標準搭載となっているぞ。




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Galaxy Nexus SO-04Dなどに標準搭載されている「iWnn IME」は、初期状態でこのような省入力候補が表示される。「あ」では「葵祭」「アブラナ」などあまり使わない語句が現れ、「このきのう」では「この昨日」、「ふつかめいこうの」では「二日名工の」などおかしな候補が表示される。



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こちらはXperia A SO-04Eに標準搭載の「PoBox Touch 6.1」。Galaxy NexusのiWnnと同じ候補が表示された。



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「AIU-OpenWnn」では、「あ」では比較的使用頻度の高い語句が並んだ。「この機能」などの連文節では省入力候補が出ないので、「変換」を押してみたところ、iWnnと同じ頓珍漢な変換候補が表示された。



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パソコンのブラウザからテキスト入力を行える「WebKeyboard」に用意されているソフトウェアキーボードもOpenWnn系なので、AIU-OpenWnnと同様の結果に。



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変換精度に定評のある「ATOK」では、「このきのう」では「この機能」という期待通りの候補が表示されたが、「ふつかめいこうの」は「二日名工の」だった。Android1.6搭載世代の低スペック端末でも動作するように作られているため、パソコン版ほどの変換精度は無いようだ。



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Google日本語入力は、「このきのう」では「機能」「昨日」「帰納」など一通りの可能性が網羅され、「二日目以降の」もちゃんと表示されるが、余計な候補も多い印象。ちなみに「2日明光」は、Windows XPのMS-IMEで目にする誤変換候補だ。ネット上から集めたテキストを辞書の生成に利用しているため、頻度の高い誤変換が混じってしまっているのだろう。



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「Simeji」も変換精度は高めで、正しい候補に絞られて表示される傾向がある。個人開発だった初期のバージョンではOpenWnnベースだったが、中国系企業のBaiduに買収されて以降は同社のBaidu IMEの技術を使用した独自の変換エンジンを採用しているようだ。

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2014年05月01日06時58分 公開 | カテゴリー: 文書編集 | キーワード: | Short URL
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