本当にお得なのはどのショップ? 値引き条件に伴う追加負担額に注意して真の最安店を選ぼう
春は進学や就職などをきっかけに携帯電話を購入する人が多いため、利用者獲得のために激しい価格競争が繰り広げられている。「実質0円」や「キャッシュバック」など、お買い得感を煽る売り文句が飛び交っているが、値引きを受けるためにはさまざまな条件が存在し、どの店が一番お得なのか分かりづらい。
この記事では、値引き条件によって生じる追加の負担額を分析していくので、参考にして一番お得なショップを選ぼう。
「実質」価格は月々サポートなどの適用条件に注意
お買い得な端末を探すときにまず注意すべきなのが、「実質」価格と「一括」価格の違いだ。
「実質」というのは、端末を購入すると24ヶ月などに渡って毎月の料金から一定額を値引きされる「月々サポート」や「毎月割」「月月割割」などの値引き額を端末の代金から差し引いた負担額を意味する。
これらの値引きは、通話や定額データ通信などの料金を対象にしているため、値引きを受けながら最安プランで料金を節約することはできず、データ通信をあまり使わない人にとっては、長期間に渡って余計な出費が生じて、あまりお得ではないかもしれない。
また、期間中に別の機種を機種変更で購入した場合も、前の端末の分の値引きが打ち切られてしまう場合があり、端末買い換えの自由度が犠牲となってしまう。
「一括」価格の場合は、このような長期間の拘束を受けずに、端末代金から直接値引きされる。「ひとりでも割50」のような2年縛りの基本料金プランなどが条件になっていることが多いが、回線を使い続けるつもりの人なら大抵加入しているだろう。
しかし、端末だけ手に入れて回線はすぐに解約したい場合には、違約金などで1万円近い追加負担がかかることがある。そんなときは、通販やネットオークションで売られている「白ロム」の購入を検討してみよう。価格自体は割高に見えるが、追加の負担がないので結果的には安上がりになる場合があるぞ。
なお、毎月の料金からの値引きでは、端末購入代金よりも値引き額が多くなる場合がある。特にauでは、端末代金自体からの値引きと毎月の料金からの値引きが同時に適用され、0円で端末を手に入れつつ格安で回線を維持できる場合があるので、予備の回線を持ちたい人などはチェックしてみよう。
有料サービスへの加入が条件の激安端末を購入する際の注意点
ショップによっては、特定のサービスに加入することを条件に大幅な値引きを行なっていることもある。店は加入者の獲得に応じて払われる報奨金で利益を得る仕組みだ。
サービスの多くは月額利用料がかかるが、購入後すぐに解約してしまえば料金を抑えられる。ここで注意すべきなのが、購入した月の月末までに解約しないと2ヶ月分の利用料金がかかってしまう場合があることだ。翌月の料金明細を確認してから解約したのでは、ほかのショップで買うより高く付いてしまうこともある。
解約手続きがややこしいサービスが多いが、一つ10分もあれば解約できるので、忘れないうちに手続きをしておこう。
初月は月額が契約日数で日割りされるが、解約日は月末として扱われるサービスもあるため、月末近くに契約して解約した方が安上がりとなる可能性がある。月末を待っている間に目当ての端末が売り切れてしまっては元も子もないが、既に月末が近づいている場合は購入の決断を急ごう。
有料サービスへの加入が条件の端末を買ったら、モバイルデータ通信でインターネットに接続した状態で、利用中のサービスの一覧から各サービスのページに行き、解約手続きのページを探そう。
一部のサービスでは、アプリをインストールしないと解約手続きができなくなっている場合がある。
アプリをインストールして起動すると、やっとメニュー画面から解約手続きの画面に進める。サービスによっては、ユーザー名などの初期設定を行わないとメニューにたどり着けないこともあるようだ。
キャリア決済用のパスワード(spモードの初期値は0000)を入力すれば解約が完了する。
携帯電話会社のオプションサービスの場合は、「dメニュー」などの手続きページから解約を行おう。
手続き時の通信費も計算に入れて比較しよう
手続きの際の通信料金にも注意が必要だ。契約や解約の手続きの多くはWi-Fiではなくモバイルデータ通信経由で行なわなければならないが、Webページの表示やアプリのダウンロードなどで何メガバイトもの通信が発生して、二段階定額プランでも上限に達してしまうことがある。最初から「パケ・ホーダイシンプル」などの最低料金が安いプランで料金を節約するつもりの人にとっては、有料サービスへの加入が条件のショップでは5000円ほど追加の負担が生じることになってしまうのだ。
これらの追加負担も考慮した上で、どこで買うのが一番お得かを検討しよう。
なお、既にサービスに加入している場合に値引きが受けられるかは、ショップによって異なるようだ。加入済みでも値引きされる場合、複数の端末を購入しても追加の負担額は増えないので、家族の分の端末を1人でまとめて購入したりすれば更にお得になる。
また、購入した端末を白ロムとして転売して儲けられる場合もあるが、激安端末は供給過多で買い取り拒否になっていることが多いので注意が必要だ。
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2012年03月21日17時56分 公開 | カテゴリー: 節約・お得情報 | キーワード:チップス | Short URL
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