標準ブラウザ/OperaMobile/Firefox/Chromeの起動速度やページ表示性能を徹底比較

Android用のブラウザの多くは、OSに内蔵されたWebKit系のレンダリングエンジンを利用してWebページを表示している。Android版Google Chromeも同じWebKit系だが、独自バージョンのWebKitを内蔵しており、Androidに内蔵されたレンダリングエンジンを使っているほかのブラウザより性能が向上しているようだ。
そこで、Android標準ブラウザや、独自レンダリングエンジン搭載の「Opera Mobile」、「Firefox」と性能を比較してみたぞ。
Chrome Betaは、起動時間ではFirefoxと並んで下位に甘んじたが、JavaScriptとDOM処理、画像描画の速度では軒並みトップを獲得している。Firefox Nightlyは、DOM処理では比較的好成績を収めていたが、画像描画はやたらと遅かった。Opera Mobileは、JavaScriptやDOMの速度はイマイチだったが、起動速度は若干速めだ。標準ブラウザは、起動速度は圧倒的に速く、その他の成績も良好だった。
以上のように、Chromeでは、もともと高速なAndroid4.0標準ブラウザより、さらに高速なページ表示が可能になっている。

browser_101ブラウザのさまざまな性能を測定できるベンチマークサイト「Dromaeo」で、「Dromaeo JavaScript Tests」と「V8 JavaScript Tests」、「DOM Core Tests」のスコアを測定した。V8 JavaScript Testsは、Google製だけあってか、Dromaeoよりも若干Google製ブラウザに有利な結果が出た。

browser_102画像の描画性能は、Microsoftの「FlyingImages」で測定した。

browser_103起動速度は、読み込みが完了した時間をJavaScriptで表示するページを作り、ショートカットから開くことで測定した

browser_104システムログに記録されるアプリの起動時間と読み込み完了の時間の差を、起動に要した時間とみなした。

起動速度/ページ表示性能テスト結果

browser_105

各測定値をトップが1000点弱になるように正規化したのがこのグラフだ。起動時間以外ではChromeが群を抜いているのが分かる。

Dromaeo
FlyingImages

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2012年02月12日23時01分 公開 | カテゴリー: ネット情報活用 | キーワード:, , | Short URL
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