Windowsにフリーの日本語TTSエンジンを導入しよう 特集その1

droidphoneAndroidには文字列を音声として読み上げるTTS(text to speech)の機能が搭載されているが、日本語に対応した読み上げエンジンがインストールされておらず、無償で利用できる日本語読み上げエンジンも今のところ存在しない。
そこで、今回用意した特製ツールでは、Windows上でMP3への変換を実行することにした。Windowsでも、「SAPI」という音声合成や音声認識の仕組みが用意されており、プログラムから呼び出して利用できるようになっているぞ。
SAPIも、初期状態では日本語のTTSエンジンが用意されていないが、Microsoftが公開しているフリーの日本語TTSエンジンを導入すれば、日本語での音声合成が可能になる。また、Office XP/2003などを持っていれば、同梱されているTTSエンジンを利用することも可能だ。
まずは、これらのプログラムを導入して、特製ツールを利用する準備を整えよう。

rsstts_101まず、「SpeechPlatformRuntime.msi」と「MSSpeech_TTS_ja-JP_Haruka.msi」をダウンロードしてインストールしよう。MSSpeech_TTS_ja-JP_Haruka.msiの方のダウンロードページには各国語のエンジンが大量に列挙されていて見つけづらいので、間違えないように注意しよう。

rsstts_102次に、「ファイル名を指定して実行」などで以下のコマンドを実行しよう。
reg COPY “HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Speech Server\v10.0\Voices\Tokens” HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Speech\Voices\Tokens /s /f

rsstts_103コントロールパネルの「音声認識」を開き、「音声合成」のタブのドロップダウンリストをクリックすれば「Haruka」の音声が選択できるようになっているはずだ。これを選択した状態で「OK」を押せば、日本語の読み上げが可能になるぞ。

SpeechPlatformRuntime.msi
MSSpeech_TTS_ja-JP_Haruka.msi

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2011年08月22日19時56分 公開 | カテゴリー: ネット情報活用 | キーワード: | Short URL
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