メールや連絡先、写真や動画などのプレイベートな情報、クレジットカードとして機能する財布にもなるスマホを紛失してしまった際に受けるダメージはかなり大きいものとなる。こうしたリスクに対して事前に紛失対策を行っておくことでダメージの軽減や回避が可能になる。現状では、スマホに対するセキュリティリスクはマルウェアによるものよりも紛失・盗難によるものの方が一般的に起きやすく、かつ大きいものである。2002年のガートナーの調査では1年で15％もの人が、海外では1年間に20-30％もの人が携帯電話を紛失するという調査もある。

あんスマでは、2012年BEST紛失・盗難アプリを合計21個選出し、その中から最も優秀なアプリを決定しランク付けを行った。アプリの評価指標は公開されていて、自分で重要と思う部分を指定して評価することもできるので、自分好みの紛失・盗難アプリを探してみよう。

2012年主要な21本の紛失盗難対策アプリを全て実際に試し、評価した星取表を大発表！非常に多くの優秀な開発者が参加する分野なので、選出は非常に難航したがあんスマ的評価でベストアプリを決定した。自分の重視するポイントに重みづけすることも出来るので自分好みのベストアプリが見付かるはずだ！

2012年あんスマBEST紛失・盗難対策アプリ発表！

1位：Cerberus

Cerberusは他の紛失・盗難対策アプリ達と比べて郡を抜いて優秀だ。有名セキュリティベンダーの高額なアプリの何倍も機能がゆたかなのに、安い。特にメディアキャプチャーと呼ばれる遠隔写真撮影、音声録音機能やルート端末に対応している点、複数のデバイスを一元管理出来る点があげられる。開発スピードも伊達じゃなく速いので今後のさらなる成長がもっとも期待出来るのだ。

あんスマでは日本で一番速くCerberusの優秀さを評価し、そのすごさをお伝えしてきた。まだCerberusの紛失・盗難対策アプリとしての優秀さ、同時に悪用厳禁度合を知るためのFAQを読んでほしい。Cerberusのインストール方法などはここで紹介したこともある。クリスマスに向けてCerberusの有料アカウントを大放出する計画があるので、引き続きあんスマをチェックしていてほしい。

2位：Android Lost

開発者の週末を使って開発されている日曜アプリ。しかしながらその機能は凄まじく豊富で、他の紛失・盗難対策アプリと比べても遜色ない。バッテリーをCerberus同様使わない最新の設計になっている。唯一欠点を上げるとすればデザイン。開発者は自身がエンジニアであることが原因であることを上げている。有料のCerberusと比べると、root端末に使えないこと、複数端末に対応しないことが挙げられるが、ソレ以外は有料アプリを凌ぐ機能が揃っている。

3位：SeekDroid

「SeekDroid」はCerberusやAndroid Lost程多くの紛失・盗難対策機能を持ちあわせては居ないが、現在のところそれらについで第3位に居座るアプリだ。その根拠としては、SeekDroidがIMEI等のデバイス情報の取得、SMSログの取得、SDカードの削除、強制GPSオン機能を持っていることが挙げられる。これらはCerberus、Android Lost以外の紛失・盗難対策アプリでは満足にクリアできていない機能だ。

3位には入れなかったけど特徴的なアプリ

取り上げなければならないのはPrey。スマホだけでなく、ノートパソコンの紛失・盗難対策を包括的に行うことが出来る。自分の持っているデバイスが多岐にわたる場合はこのアプリの導入を検討する価値があるはずだ。

意外にも物理的なセキュリティが危ないかもしれない。

見対策で紛失したらPlanB発動してみよう。

どうしてもダメなら公式のキャリアを頼ってみるのも手だ。

大手セキュリティベンダーのアプリが軒並圏外な理由

Kaspersky、Trend Micro、Eset、NetQin、Loockoutなどの大手マルウェア対策ベンダーが軒並圏外になっているのは、ただ高額であるからではない。単純に紛失・盗難対策に焦点を当てたときに、それらが備えている機能が紛失・盗難専門アプリに比べて劣っているからである。特に大手のベンダーになれば、root端末へのライセンス提供は行わないし、複数端末への利用制限も厳しくなる。

それならば、無料もしくは少額を支払って優秀な専門アプリを利用し、無料のマルウェア対策アプリと併用すれば良い。そうすることで、もっともコストパフォーマンスの高い、セキュリティの強固なスマホ環境ができあがる。賢くアプリを活用することであなたのスマホを未知の脅威に対して磐石にし、スマホライフを楽しくするのだ！