「smart watch U8」は、スマートフォン上の専用アプリとBluetoothで接続してアプリの通知の確認などを行える腕時計型デバイスだ。2000円以下という超低価格ながら、タッチパネル式のカラー液晶を搭載し、ダイアルパッドで電話を掛けるなど、様々な機能を備えている。
本格的なスマートウォッチのようにアプリを導入して機能を追加することはできないが、特定の番号へのダイヤルを上書きして指定の動作を実行させられるアプリを使えば、遠隔操作でスマホに処理を実行させることも可能だろう。
数万円する本格的なスマートウォッチには到底及ばないが、これだけの機能が備わって2000円以下というのはかなりのお得感がある。バイブレーションとLEDランプとボタン1つだけで3780円もする某デバイスを買いそびれた悔しさを紛らわせたい人などはチェックしてみては。

・Amazon.co.jp： YUNTAB(JP) Bluetooth smart watch U8 スマート ウォッチ

初期状態では全く充電されていないようなので、付属のUSBケーブルでパソコンなどに繋いで充電が必要だ。充電してから本体横のボタンを長押しすると起動する。
画面表示後はスマホのように画面タッチで操作できる他、画面下には左から「決定」、カーソル移動、「戻る」の役割のタッチキーが用意されている。

「田」アイコンのタッチで機能一覧画面に進む。この画面は左右フリックでページ切り替え可能だ。

初期状態ではBluetoothが無効になっているので、機能一覧の「Bluetooth」の画面に進んで「Power」を「On」に切り替えよう。

スマホのBluetoothの設定画面でU8を選択すると、このような確認画面が表示されるので、スマホとU8に同じ数字が表示されていることを確認して、スマホ上の「ペアを設定する」を押し、U8では左下の決定ボタンを押して、接続を確立させよう。

U8はワイヤレススピーカーとして認識されるので、音声をスマホ上で鳴らしたい場合はデバイスのオプションで「メディアの音声」を解除しておこう。

専用アプリ「BTNotification」をインストールしたら、端末設定の「ユーザー補助」で「BTNotification」を選択し、「ON」に切り替えよう。

・BTNotification – Google Play の Android アプリ

BTNotificationでは、「Notification app」で通知の転送対象のアプリを選択できる。初期状態では全て選択済みになっているので、一旦「Unselect All」してから必要なアプリだけ選択し直すといいだろう。

対象アプリから通知があると、U8上にこのように表示される。英数字以外は「□」に化けてしまうが、通知元アプリなど多少の情報は得られる。
また、一部の方式の通知を取りこぼすという問題もあるので、アプリのバージョンアップでの改善が望まれるところだ。

機能一覧の「Notifier」では、スマホ上に出ている既存の通知メッセージを確認できる。
通知画面にメモを表示する「Notification Memo」などのアプリを使えば、スマホを取り出すことなく覚え書きを確認できるようになって便利だ。

・Notification Memo – Google Play の Android アプリ

「Capture」では、スマホのメインカメラの映像をU8上で確認しながら遠隔操作で写真撮影を実行させられる。撮影オプションなどを全く調節できないのが残念だ。

時計画面で下部中央のキーをタッチすると表示されるダイヤル画面では、スマホ上の電話機能を呼び出せる。
他にも、アドレス帳や発着信履歴、SMSのログなどを腕時計上で確認する機能、見失ったスマホ上でアラームを鳴らして探す機能、スマホから離れてBluetooth接続が切れてしまったときにウォッチ上のアラームで知らせてくれる機能、ストップウォッチや電卓などの機能も用意されている。
なお、現在のBT Notificationアプリでは、スマホ探しのアラームがメディア再生としての控え目な音量で鳴るという問題があり、役に立たない可能性があるので注意が必要だ。

指定した電話番号に発信しようとしたときにブロックして指定のアプリを起動できる「Dial Launch」と、作成した自動処理を単独のアプリに変換可能な自動化アプリ「Tasker」を合わせて利用すれば、遠隔操作で様々な動作を実行させられるだろう。
ダイアルパッドでは入力ミスの恐れがあるので、存在し得ない長い番号を設定して、アドレス帳から呼び出して使うといい。

・Dial Launch – Google Play の Android アプリ

・Tasker – Google Play の Android アプリ

知的財産権にルーズな中華人民共和国製であるU8には、同名の類似品が多数存在する。基本的な使い方は同じだが、一部の機能が削られていたりするので注意しよう。日本語の表示に対応したバージョンも存在するようだ。