海賊版アプリがAmazonアプリストアで急増中！購入前に開発元を確認しよう

Google Playストア以外のAndroidアプリストアとしては最大級のAmazonアプリストアで、正規の開発元に無断で他人が不正コピーしたアプリを販売する海賊行為が急増しているようだ。
Amazonアプリストアでは、アプリの購入やアプリ内課金で利用できる「Amazonコイン」が無料で進呈されるキャンペーンが実施されていたため、入手したコインで買うアプリを探しているユーザーを狙ったものという説がある。
特に、Amazonアプリストアでは正規の販売がない有名アプリの場合、検索すると海賊版が一番に表示されることがあるため、間違って購入してしまう人も多いようで、売り上げランキングに食い込んでいることさえある。
このような海賊版アプリは、コピーが不完全で正常に動作しなかったり、全く意味の無い偽物だったりするだけでなく、最悪の場合は有害なプログラムが仕込まれている恐れもある。Playストアの正規版より安く売られていることも多いが、購入してしまわないように注意しよう。
海賊版を避けるためには、正規の開発元のサイトを探して、Amazonのアプリページにリンクされていることを確認するのが確実だ。
正規の開発元からの問い合わせが無いとなかなか削除されないようなので、手が空いているなら開発元に連絡しておくといいだろう。

有料アプリの売り上げランキングを見ていると「Cytus」というゲームがランクインしていたが……

開発者名でAmazon上を検索してみると、アイコンの枠などのデザインがバラバラのアプリが10月下旬以降に大量に出品されていた。アイコンに「FREE」と書かれているのに有料になっているものまである。
見るからに怪しいが、正規の開発元から委託を受けて出品している可能性も無いとは言い切れない。

Playストアの方のCytusのページを確認すると、開発元は「Rayark Inc.」となっており、公開しているアプリも2本だけだ。

この例の場合、開発者名や出品内容から明らかに怪しいと分かるが、中には正規の開発元と同じ名前で同じアプリのみを出品している海賊版業者もあり得る。
確実に見分けるためには、Playストアの「その他の情報」の「ウェブサイトにアクセス」から、公式サイトを確認してみよう。
リンクが無い場合は、アプリ名などでWeb検索をして探せばいい。

Cytusの場合、公式サイトからはPlayストアにもリンクされていなかったが、Facebookページを確認したところ、PlayストアやiTune Storeへのリンクはあるのに、Amazonへのリンクは見つからなかった。
Amazon版へのリンクの掲載が遅れているだけという可能性もあるが、ひとまず購入は見送った方がいいだろう。正規版かどうかはっきりさせたければ、開発元に問い合わせてみよう。正規版ならリンクの掲載、海賊版ならAmazonへの削除要請などの対応があるはずだ。

正規の出品なら、このように公式サイトにPlayストアなどと並んでAmazonへのリンクが掲載されているはずだ。
なお、この「Kingdom Rush」の場合、リンク先はAmazon.comだが、URLの「.com」を「.co.jp」に書き換えてアクセスすれば、日本版のページに進める。ただし、現在のところKindleタブレット専用となっており、他の機種では利用できないようだ。