アプリ管理の「強制停止」は端末起動時などの自動実行も停止できる

Androidのアプリは、「ブロードキャスト」という仕組みで、端末の状態変化などのイベントの発生通知を受け取り、処理を自動実行できるようになっている。常駐ユーティリティが端末の起動時自動起動したり、アプリマネージャがアプリがインストールされたときにデータベースを更新するなど、様々な機能のために利用されているぞ。
しかし、アプリインストール時のブロードキャストをインストールしたばかりのアプリが受け取れてしまうと、有害アプリがセキュリティソフトに検出される前に実行できてしまう。そこで、Android 3.1以降では、インストールしたばかりのアプリは「ストップ状態」になり、ブロードキャストの送信対象外となるようになった。
実は、一度起動したことがあるアプリも、アプリ管理画面の「強制停止」を実行することでストップ状態に戻すことが可能だ。このテクを利用すれば、たまにしか使わないのに端末の起動時などに自動実行されて動作を重くしているアプリを、アンインストールすることなく封印できるぞ。

逆に、使っているアプリを誤ってストップ状態にしてしまわないように注意が必要だ。管理画面の説明が十分でないため、単にバックグラウンドプロセスを終了するだけだと勘違いして、普段使っている常駐アプリをストップさせてしまった人は少なくないだろう。
ストップさせたアプリは、ホーム画面などから起動してやれば、通常状態に戻る。
普段は停止させておきたいアプリを使った場合は、もう一度強制停止させておこう。

なお、アプリのアップデートではストップ状態への移行は行われないので、最初は無害だったアプリに有害な機能が追加された場合の自動実行は防げない。信頼できないアプリを少しでも安全にアップデートしたければ、強制停止してからアップデートし、セキュリティソフトでチェックを行うといいだろう。



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端末設定の「アプリ」画面で、「実行中」ページに切り換えると、バックグラウンドで実行されているアプリの状態を一覧表示できる。この例では、端末の再起動直後に見てみたところ、オンラインストレージアプリが自動実行されていた。自動同期などの機能を実現するためだと思われるが、普段は使っていないアプリの場合、無駄にメモリを占有するだけだ。


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アプリをアンインストールせずに自動起動を止めるには、アプリ管理画面の「ダウンロード済み」から当該アプリの詳細画面を開き、「強制停止」を押して、確認画面で「OK」を押そう。


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端末を再起動してみたところ、停止したアプリは自動実行されなくなっていたぞ。

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2014年09月29日08時47分 公開 | カテゴリー: チューンアップ | キーワード:, | Short URL
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