【Android4.4の新機能】ファイルアクセス機能を共通化する「Storage Access Framework」

Android 4.4の注目すべき機能の一つに「Storage Access Framework」がある。
これは、オンラインストレージなどのファイルへのアクセス機能を一本化するための仕組みだ。
従来だと、オンラインストレージ上のファイルへのアクセス機能は、アプリごとに個別に実装する必要があり、有名でないサービスには対応していないアプリも多かったが、サービスの公式アプリなどがSAFでのアクセス機能を提供しさえすれば、アプリ側ではSAFを利用してファイルを開く機能を実装するだけで様々な対応サービスのファイルへアクセスが可能となるのだ。
この仕組みは、オンラインストレージだけでなく、暗号化ファイルなど様々なファイルへの応用も可能だ。
このようなファイルの受け渡しは、従来からある「共有」機能でも実現できないことはないが、SAFならばより直感的でスムーズに利用できるだろう。

現在のところ、SAFに対応しているアプリはあまり多くないが、「Googleドライブ」の他「Box.net」の公式アプリがいち早く対応済みだ。また、LAN上の共有フォルダの読み込みを行う「SMBProvider」というアプリも登場している。
読み込み側のアプリとしては、Gmailの添付ファイル選択や、Chromeのアップロードファイル選択などが対応している他、Googleの「QuickOffice」ではファイルの保存にも対応している。
Android4.4の端末を手に入れたら、ぜひこれらのアプリを試して、スマートな次世代のファイル管理を体験してみよう。

Storage Access Framework | Android Developers

Box – Google Play の Android アプリ

SMBProvider – Google Play の Android アプリ



SMBProviderにLAN上のパソコンを追加


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「SMBProvider」をインストールして起動したら、右上の「+」ボタンを押して新規サーバ追加画面に進もう。


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「Name」に分かりやすい名前を、「Server」にパソコンのLAN上でのIPアドレスを入力し、認証情報を設定して、右上の「+」ボタンを押して追加しよう。
Windowsで認証無しに設定されている場合、「User name」には「guest」と入力する必要があるぞ。


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SMBProviderのメイン画面上に追加したサーバが表示され、タッチすれば設定の修正や削除が行える。

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QuickOfficeでファイルを開こうとすると、このような画面が表示される。端末上のストレージの他、SAF対応アプリで登録したアカウントが表示されているぞ。


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なお、初期状態では端末のストレージ上のファイルは「ダウンロード」など特定のフォルダしか選択できないが、メニューから設定画面に進み、「端末の詳細設定を表示」にチェックを入れれば「内部ストレージ」としてすべてのフォルダにアクセス可能となるぞ。


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SMBProviderの項目を選択したところ、パソコン上の共有フォルダが一覧表示され、フォルダ内のファイルを選択できる。


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ファイルを選択すれば読み込みが行われるぞ。


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QuickOfficeでは、ファイルの保存もStorage Access Frameworkを介して行われる。SMBProviderはファイルの保存には未対応だが、GoogleドライブやBox.netに編集したファイルを直接保存できるぞ。

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2014年06月22日12時28分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード: | Short URL
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