よく使うパスワードを登録して素早く利用できる解凍ツール「Unzipper」

ZIPなどの圧縮ファイルは、ファイルサイズを削減する他に、複数のファイルを一つにまとめてやりとりしたり、パスワードで暗号化して他人に盗み見られないようにするのにも役立つ。
秘密のファイルを暗号化して送りたい場合、暗号化専用ソフトを使うより、受取った側が解凍ソフトを導入済みの可能性が高い暗号化ZIPの方が便利だ。
だが、タッチスクリーンで文字入力しなければならないスマホの場合、解凍時のパスワードの入力が面倒くさい。

スマホ上で手軽にパス付きZIPを解凍したければ、「Unzipper」を使ってみよう。よく使うパスワードを登録しておくことが出来、一覧から選択するだけで素早く解凍できるぞ。

ただし、現在のバージョンでは暗号化方式が「ZipCrypto」方式のZIPファイルにしか対応していないようだ。ZipCryptはあまり堅牢ではなく、英数字6桁程度ならプログラムでの総当たりで簡単に突破されてしまうので、最近ではより強固な「AES」方式を採用した圧縮ソフトが増えてきている。
まだ登場して間もないアプリなので、今後のバージョンでの対応に期待したいところだ。

また、Unzipperには圧縮機能は搭載されていないので、自分から圧縮ファイルを送りたい場合は「ZArchiver」などの圧縮・解凍アプリを使おう。

Unzipper – Zipファイル解凍専用アプリ – Google Play の Android アプリ




なお、Gmailには特定の形式のファイルを含むZIPファイルが勝手に受信拒否されたり、Androidアプリ版Gmailからは受取ったZIPファイルを開けないなどの過剰な安全措置が施されていることにも注意が必要だ。



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Unzipperをインストールしていれば、ファイルマネージャなどのアプリでZIPファイルを開くときのアプリ候補として表示される。


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Unzipperを起動すると、このような画面が表示される。


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ホーム画面などから直接起動した場合は、「解凍対象ファイル」の右の「…」ボタンでZIPファイルの選択画面に進める。フォルダ内のファイルやフォルダの一覧が表示されるので、解凍したいファイルを選択しよう。一つ上のフォルダに行くには、「../」を選択しよう。



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メニューボタンで表示されるメニューの「Password」で、よく使うパスワードに名前を付けて登録できる。メイン画面の「解凍用パスワード」で「登録済みパスワードを使用する」を選択し、一覧から登録名を選択すれば、そのパスワードを使って解凍を試みるぞ。


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「解凍実行」ボタンを押せば、「解凍先フォルダ」内にZIPファイル内のファイルが解凍される。


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解凍されたファイルは、ファイルマネージャなどのアプリから利用しよう。


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Unzipperには圧縮ファイルの作成機能は用意されていないので、別途「ZArchiver」などの圧縮・解凍アプリと併用しよう。相手が使っている解凍ソフトが分からない場合は、「Encryption」は対応ソフトの多い「ZipCrypto」にしておこう。
この時、パスワードは英数字や記号を織り交ぜた8文字以上の強固なものにしておくのが望ましいだろう。

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2013年09月14日22時42分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード: | Short URL
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