Xperia A SO-04Eにはスペック上は見劣りする点もあるが、気にする必要は無し

安さだけでなくデザインや使いやすさも優れたドコモの人気機種「Xperia A SO-04E」だが、CPU速度や画面解像度、OSのバージョン、フロントカメラの画素数やバッテリ容量など、スペックの面では他のドコモの2013年夏モデルと比べて若干見劣りしている。
しかし、以下で説明する通り、いずれの部分も実用上大きく不利になるものではない。
2GBのメモリ(RAM)や32GBのストレージ(ROM)、約1300万画素のメインカメラなどの実用上の影響が大きい部分の性能は他機種と遜色ないし、価格が安いことを考えれば十分に高性能だ。
特にスペックを重視するのでなければ、スペックの低さを理由に購入をためらう必要は無いだろう。



CPU速度の多少の差は体感しにくい


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スペックの違いの中でも目立つのがCPU速度だ。他のドコモの2013年夏モデルは皆1.7GHz(「Galaxy S4 SC-04E」は1.9GHz)の性能がある中で、1機種だけ1.5GHzしかないこともあって、落ちこぼれているように見えるかも知れない。
だが、1.13倍程度のCPU速度の違いが問題になるケースはほとんど無い。画面遷移などの処理は一瞬で終わるので違いなんて分からないし、時間がかかる処理も、待ち時間を感じさせないように処理済みの部分から逐次描画するなどの工夫が為されていることが多いので、多少の差が気になることはないだろう。
また、動画のエンコードなどの処理時間の長い処理は、スマホ上で行なう機会はあまり無いはずだ。


解像度はフルHDでなくても十分


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最近は1080×1920ピクセルの解像度を持つフルHDディスプレイを搭載したスマホが増えてきているが、Xperia A SO-04Eの解像度は720×1280ピクセルのHDだ。こちらは総ピクセル数で2倍以上の差があるので、かなり気になるかも知れない。
だが、4.7インチ前後のサイズのスマホでは、フルHD解像度はまだ少数派だ。
4.7インチのディスプレイは、HDで約312PPI、フルHDは約468PPIのピクセル密度があり、人間の目ではじっくり見ないと見分けられないし、フルHDには画面描画のための計算量が増加して速度の低下やバッテリ消費の増大を招くという欠点もある。
手頃なサイズのXperia A SO-04Eでは、HD解像度が丁度良いのだ。

なお、HDとフルHDの間の解像度にすればいいような気もするが、そうはいかない事情がある。解像度のバリエーションが増えると、全ての端末で最適な見栄えになるようにアプリを調整するのが難しくなってしまうのだ。


Android4.1搭載なのはむしろお得?


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OSは最新のAndroid4.2ではなくAndroid 4.1を搭載しての出荷となるが、8~9月頃には4.2へのアップデートされると発表されている。
4.1と4.2は同じコードネーム「JellyBean」のマイナーアップデートとなっており、目立った新機能はロック画面対応ウィジェットくらいなので、アップデートを待つ間もさほど不満を感じることはないだろう。
また、次期バージョンとなる4.3もまだ正式発表されておらず、コードネームもJelly Beanのままであると見られていることから、OSのバージョンアップ速度は緩やかになりつつある。
開発元のソニーもOSのアップデートに積極的な方なので、将来のバージョンが他の夏モデルには提供されるのにSO-04Eにだけ提供されないという心配も無さそうだ。
Android4.2の提供が遅れることを理由に、Xperia A SO-04Eの購入をためらう必要はないだろう。
むしろ、アップデートの楽しみが1回増えるのでお得かも知れない。


フロントカメラの解像度はメインカメラの使いやすさで補おう


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フロントカメラの画素数も、多くの機種では約120万画素ほどがあるが、Xperia A SO-04Eでは4分の1ほどの約31万画素しかない。これは640×480ピクセルに相当し、画面解像度の720×1280ピクセルと比べても低めだ。元々画質の限られたビデオチャットなどなら大差ないが、写真の自分撮りをしたい人には気になるかも知れない。
だが、Xperia A SO-04Eにはカメラボタンが搭載されており、メインカメラを自分に向けていてもシャッターを押しやすいという利点がある。画面を見て写りをプレビューできないのは不便だが、スマイルシャッター機能や補助アプリなどで補えるだろう。



バッテリ容量を気にするなら予備バッテリを持とう


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重さが141グラムでバッテリ容量が2300mAhとなっているのも、146グラムの「ELUGA P P-03E」や145グラムの「Disney Mobile on docomo F-07E」が2600mAh、136グラムの「MEDIAS X N-06E」も2300mAhであることを考えると、重さの割に少なく感じるが、バッテリ持続時間を気にするなら、どのみち予備バッテリを持ち歩く事になるだろうから、300mAhの差なんて誤差のようなものだろう。

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2013年06月24日18時40分 公開 | カテゴリー: 端末・周辺機器・サービス | キーワード: | Short URL
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