「冒険ダンジョン村」は、ファンタジーRPGのような世界の村の村長となって冒険者達を支援し街を発展させていく経営シミュレーションゲームだ。Google Playストアでの通常価格は450円だが、序盤の1年をプレイできる無料のLite版が用意されているので、興味がある人は試してみよう。

プレイヤーである村長の主な仕事は、シムシティのように道路を引いたり宿屋や武器屋などの施設を建てたりして街を整備することだ。街を訪れる冒険者達は、プレイヤーが直接操作することは出来ないが、プレゼントを贈って強化したり、ダンジョン攻略やモンスター討伐のクエストに招集して送り込むことが可能。
他にも、街の施設の売り上げなどから得られる資金や冒険者が拾ってくるアイテム、モンスターの討伐数などに応じて貯まる「街ポイント」を使って、冒険者や街の施設を強化できる。発展の度合いに応じて出現するモンスターも強くなっていくので、スムーズに発展させるためにはバランスよく様々な施策を講じていく必要があるぞ。
本作にはラスボスを倒すなどの明確なエンディングはないが、一定期間が経過すると街の発展度合いに応じてスコアが算出される。期間経過後もプレイは続けられるので、ゆっくり職業や施設のコンプリートを目指したり、効率的なプレイでハイスコアを目指すなど、好きなスタイルで遊ぼう。

なお、本作には日本語版の他に英語版の「Dungeon Village」も存在する。日本語版はキャラ名がダサいという難点があるので、英語が苦手でない人は英語版で遊ぶのも手だ。ただし、セールなどでは日本語版しか対象にならない場合もあるようだ。

・冒険ダンジョン村Lite – Google Play の Android アプリ
・冒険ダンジョン村 – Google Play の Android アプリ

・Dungeon Village – Google Play の Android アプリ

・Amazonアプリストア

ゲームを開始すると街と冒険者の名前を入力できる。冒険者は多数登場するが、最初の1人のみ名前と性別を設定可能だ。

街には最初は宿屋と武器屋、饅頭屋しか無いので、メニューから「建設」を選択して防具屋などを建てよう。施設は隣接して建てると相乗効果で強化されるので、なるべく密集させるといいぞ。花屋などの冒険に関係なさそうな施設も、街の収入源となったり利用した冒険者のパラメータを上昇させる働きがある。また、植物は単独では役に立たないが、隣接する施設を強化できる。しかし、無闇に沢山設置すると、維持費がかさんでしまうので注意が必要だ。

施設をタップすると情報を確認でき、「アイテムを使用する」で冒険者が拾ってきたアイテムを寄贈して性能を向上させられる。攻撃力が高くても何もせずに倒されてしまうと意味がないので、はじめは体力や丈夫さなどの防御パラメータを上昇させる施設を重点的に強化するといいだろう。店によって効果の高いアイテムは異なるので、適切な組み合わせを探そう。

ゲームが進むごとに様々な職業の冒険者が街を訪れるようになる。冒険者は基本的に自動で行動し、街で買い物をしたり外でモンスターと戦ったりする。戦いで体力が尽きるとダウンしてしまうが、しばらく休むと復活するので心配は不要だ。

メニューの「情報」→「冒険者」でパラメータを確認でき、「プレゼント」などから、装備やアイテムを進呈できる。回復薬を使えば、戦闘でダウンしている冒険者も即座に復活するので、ボスモンスターの討伐クエストなどで活用しよう。回復薬以外のアイテムでは基本パラメータが上昇するが、アイテムと冒険者の組み合わせによって効果の大きさが異なってくるぞ。

ダンジョンが発見されたりモンスターが大量発生すると、メニューの「冒険」→「クエスト」で討伐隊を募集できる。費用が高いクエストほど敵が強い傾向にあるので、安いクエストから攻略していこう。志願する冒険者はランダムだが、追加の費用を払えば好きな冒険者を出撃させられる。クエストに参加中の冒険者は街で買い物をしないので、冒険者を投入しすぎると街の収入が減ってしまうので注意が必要だ。なかなか攻略できない場合は、メニューから追加の冒険者を送り込んだり攻略を打ち切ったり出来るぞ。

メニューの「役場」→「イベント」では、モンスターを倒したりすると貯まる「街ポイント」を使って様々な行事を開催できる。また、クエストのクリアやイベントで街の人気を100ポイント増やすごとに「勲章」が手に入り、年末に冒険者を選んで授与できる。贈られた冒険者の能力や意欲を上昇させる他、上級の職業への転職にも必要となるので、よく考えて選ぼう。

プレゼントなどで冒険者の満足度が高まると、街への永住を願い出てくる。メニューの「建設」で「入居者募集」を設置し、タップして冒険者を選択して入居させると、能力や意欲が向上する他、アイテムや建設可能施設を提供してくれるぞ。

少しゲームが進むと、メニューの「役場」→「ショップ」でアイテムを購入したり建設可能な店を増やすことができるようになる。活用すれば施設や冒険者をスムーズに強化できるが、月末になると街の施設の維持費が資金から引かれるので、使いすぎないように注意しよう。残高がマイナスになってもゲームオーバーになるわけではないが、アイテムの購入や施設の建設、クエストの招集などが行なえなくなってしまうぞ。

一定条件を満たすと、メニューの「役場」→「街のランクアップ」で街の格付けを上昇させられる。また、街の人気が一定値を超えると「街の拡張」のイベントで街の領域を増やしてより多くの施設を設置できるようになるぞ。

二つ星になると追加されるイベント「マジックポットの導入」を実行すると、メニューに「開発」が追加される。不要なアイテムを投入すると魔法ポイントが貯まり、一定のポイントと交換で別のアイテムを作り出せるぞ。

冒険者は様々な特性の「職業」に就いており、冒険者情報画面の2ページ目などから転職させられる。最初は農家や商人など冴えない職しか無いが、街に来た冒険者をレベル10まで育てて職業をマスターさせることで、他の冒険者をその職業に転職させられるようになるぞ。ゲームが進むと忍者や勇者などの強力な職業も登場する。

メニューの「システム」→「セーブ」でゲームの状況を保存できる。少々インチキ臭いが、クエストの招集やアイテムの贈呈など不確定な操作を行なうときに、セーブしてから試して失敗したらやり直すようにすれば、効率的にゲームを進められるぞ。