日本語変換ソフト（IME）でも有名な中国の検索サイト「百度（Baidu）」が、スマートフォン用ブラウザをリリースした。「Android 2.2」以降で利用可能だ。一部情報によれば「英語版もある」らしいのだが、まだAndroid用は中国語版オンリーのようで、名前も中国語でよく分からない（「百度浏览器」だそうだが、本記事では以下「Baidu Browser」と呼称する）が、「T5」というエンジンを採用しており、ベンチマーク上でかなりの好成績を叩きだしている。IS05/Android2.3上では、FirefoxやOperaを明らかに上回る結果だった。まだ何とも言えない部分が多いブラウザなのだが、「第一報」ということで紹介しよう。

「Baidu Browser」は、現在はPlayストア上では公開されておらず、「百度」のサイト上で配布されているapkファイルを使ったインストールが必要だ。……自己責任だが、一応、VirusTotalでウイルスが検出されなかった点は示しておく。

初回起動時に、「T5」エンジンのインストールを行うか否か聞かれる。右が「インストールを行う」だ。……なお、ここで誤って左をタップした場合、設定ウインドウ内から手動インストールを行える、はずなのだが、当該項目が見つからなかったので、ミスタップしないよう注意。

AndroidのバージョンやNEON対応によって、異なるファイルがダウンロードされるようだ。少し待つと「T5」エンジンのインストールが行われる。

動作に特に癖はない。が、いかんせん中国語だ。

HTML5テストのスコアは467だった。ただ、上述のように、同じ「T5」エンジンでも、AndroidのバージョンやNEON対応によって、そもそもファイルが異なるので、数値も異なる。

ベンチマーク「sunspider-0.9.1」の結果

Baidu Browser
標準ブラウザ(Android2.3)
Firefox
Opera

ベンチマーク結果（各処理にかかった秒数）

スピード目安（各処理にかかった秒数の逆数の、標準ブラウザに対する倍率）

参考