学生のためのアプリ開発コンテスト Tech Tokyoの決勝が15日、開催された。コンテストには、団体戦16チーム（62名）、個人戦18名にエントリーし、決勝プレゼンで、2分間のピッチで選別され、団体戦5チーム、個人5名に絞られる。

決勝プレゼンテーションの審査員として、下記のIT業界のトップランナーが名を連ね、厳しい目で審査する内容となっている。
勝屋久事務所代表／プロフェッショナル コネクター　　 勝屋 久 様
株式会社はてな 代表取締役社長　　　　　　　　　　　 近藤 淳也 様
株式会社ドリコム 代表取締役社長　　　　　　　　　　 内藤 裕紀 様
株式会社 jig.jp 代表取締役社長　　　　　　　　　　 福野 泰介 様

エントリーされている団体戦チームとリリースされたゲームの一覧は学生のためのアプリ開発コンテスト Tech Tokyo｜作品紹介から閲覧することができる。

注目団体戦アプリ

団体戦では位置情報を何らかの形で使うということがテーマになった。

リア充爆発ゲーム

あんスマが取り上げたリア充爆発ゲームも決勝に残っている。あんスマでは詳しく紹介しているので下記ページを見てみよう。

プレゼンではリア充爆発までの動画を紹介し、技術的な側面と、このアプリの必要性について熱く語り、質疑では「どうやってリア充と判定するのか」という審査員からの質問に対して、「”彼女”といったリア充ワードを形態素解析で判定する」と返した。また、「リア充ほど他人にリア充爆発しろと言いづらい世の中の風潮もあり、実際にリア充である人も楽しめる」という使い方も提示された。

Tokyo防衛軍

Tokyo防衛軍は位置情報を活用したタワーディフェンスゲームだ。現実世界のGoogle Mapsの地図上に自分の陣地と攻撃元が登場し、自分の陣地をタワーをおいて、防衛する。収益化の方法も触れており、位置情報に対して出稿するモデルだ。

「日本以外のマップで使えるのか？」という質問に、「基本的に世界中で使えるが、まずは東京、京都と日本征服を目指す」と答えた。

On TIME

オンタイムは時間管理アプリで、遅刻するとペナルティとして遅刻していることを通知するポストする。

審査員からは「急いでいるときほど通知には気が付かないのでは？」という質問に対して「予定の場所に行っていなければ通知するので大丈夫」と回答した。「遅刻したら強制的におごるといったペナルティとかバラエティが会ったほうが、遅刻する人は減りそうだ」という意見が出て、会場が盛り上がった。

flower-map

flower-mapはチェックイン×アートで、メッセージに彩りを届けたいというコンセプトで設計されている。便利よりも美しいものを作るという効率化社会のベクトルと反対と言えるだろう。ウェブ上の地図に花を咲かせるアプリだが、このアプリで花を咲かせると、実際の場所でも花が咲くという特徴がある。

カビチームという他の花を枯らせる役割のチームを設けることでゲームとしても楽しめる形を目指しているそうで、これに対して審査員からは「リア充爆発ゲーム的な役割か」とコメントしたり、「二人は付き合ってるんですか?」という質問に対して、「はい、爆発したいと思います」などと交わして会場は沸いた。

event+

event+は、ウェブを使って多くのイベントに参加し、つながりがしたいというコンセプトで作られたサービスで、Facebookのイベント機能よりも使いやすいものを目指している。同じアプリ内に詳細や地図を表示できることでユーザービリティを向上させている。また、実際にイベントへ参加した同士で、バンプのように連絡先を交換することもできる。

審査員からのコメントが白熱し、機能の要望が多かった。挙がった質問は「イベント参加をもとに友達リコメンドとかして欲しい」、「早く使える環境にして欲しい」、「1対多で一発でFacebook申請できるようにしたい」、「他のイベント共有系のアプリとの差別化がして欲しい」などだった。

注目個人アプリ

個人アプリは学生生活×Androidをテーマに開発が行われた。

チコクイイワケロボ

言い訳をスマホを使って事前に用意しておくことで、人間関係を悪化させるのを回避するといった内容の、チコクイイワケロボには審査員から積極的な質問が行われ、近藤さんの「そもそも遅刻を回避する方向性が正しいんじゃないですか」という発言には、会場が笑いで沸いた。

使い方-チコクイイワケロボを見れば、ウェブアプリで有ることがわかり、スマホだけでなくPCブラウザからでも確認することができるぞ！