【QuickOffice】表計算機能は文字装飾やグラフの作成にも対応
QuickofficeにおいてMicrosoft Excelに相当する表計算機能が「Quicksheet」だ。
Excelで使われるxls/xlsx形式のスプレッドシートファイルに対応し、セルの背景色、文字スタイルなどの指定や画像の埋め込みなども一通り再現できる。ただし、図形など一部の埋め込みオブジェクトは表示されない物もあるようだ。
「=」で始まる数式セルにおける「関数」の対応数は140種ほど(本家MS Officeは300以上)とあまり多くはないが、基本的な関数には一通り対応している。また、他のAndroid用オフィスアプリの場合、未対応の関数を含むファイルを編集・保存したときに式の内容が失われてしまう物が多いが、Quickofficeでは式の内容を保ったまま他の部分を編集して保存できる。
編集機能においては、画像の新規挿入機能が用意されていないのが残念だが、グラフの挿入は可能。その他、セルの背景色や文字スタイルの指定、結合セルの作成、行・列の固定表示や非表示化など基本的な機能は一通り搭載済みだ。
表示の再現度や編集機能はまだ物足りない所があるが、動作は比較的軽快で操作性も上々だ。外付けキーボードを接続すれば、矢印キーでのカーソル移動、Shift+矢印キーでの範囲選択、Ctrl+C、Ctrl+Vでのコピー&ペーストなども可能で、快適な編集を行なえる。「Enter」キーでの下セルへの移動に加え、「Tab」キーによる右のセルへ移動も可能だ。
Excelで作られたサンプルファイルをQuickofficeで開いたところ、G列16行目の所にあった図形は角丸の四角に化けてしまったが、セルの色づけや数式セルなども一通り再現された。
セルを選択して上部の入力欄をタッチすると、値の入力を行なえる。現在のバージョンでは、Enterを押すとソフトウェアキーボードが閉じてしまうので、値を入力したら次のセルをタッチして移動するといいだろう。
入力欄の左の「fx」と書かれたボタンを押すと、関数の入力補助画面が表示される。カテゴリを選択するか入力欄に名称の一部を入力して、表示された候補を選択して「OK」を押そう。この機能を使用せず、直接入力欄に「=」に続いて式を入力することも可能だ。
関数のパラメータの入力状態では、参照したいセルをタッチ&ドラッグして指定する事が出来る。
ソフトウェアキーボードを閉じた状態では、青い点をドラッグして範囲選択を行ない、上にポップアップ表示されるツールバーでカット/コピー/ペーストを行なえる。
範囲選択した後、緑の点をドラッグすれば、選択した範囲を下や右のセルに一括で複製できる。
相対参照を含む数式セルのコピーもバッチリだ。
上部ツールバーの「A」のボタンを押すと、このような書式設定パネルが表示され、セルのデザインの変更などを行なえる。「フォント」では文字色やデザイン、背景色などを設定可能。
「配置」では、セル内でのテキストの位置などを変更できる。
「罫線」では、セルを区切る線のスタイルも変更可能。色と形を選択して、下のパネル上で変更したい箇所(上/下/左/右/縦区切り/横区切り)を指定しよう。
「セル」ではセルの高さや横幅の調節などを行なえる。幅の調節は、行・列番号の区切りをドラッグすることでも調節可能だ。一番上の行のボタンでは、行や列の非表示化や結合を行なえる。
行や列の操作は、上部ツールバーのメニューボタンから行なう。
「行/列」で表示されるサブメニューの「行の追加」「列の追加」では、選択中のセルの上や左に行や列を追加できる。「行の削除」や「列の削除」では、選択しているセルを含む行や列が削除されるぞ。
「ウィンドウ枠の固定」では、左の列や上の行を見出しとして固定できる。「固定」では、選択していたセルより左と上の部分が固定表示されるので、データ部の左上端を選択した状態で実行しよう。
このように、スクロールしても固定した行・列が表示され続けるので、どのセルが何の行や列かが分かりやすくなる。
下部のタブの「+」を押せば、シートの追加も可能だ。
シート名の部分をダブルタップすると、シート名の変更を行なえる。
グラフを挿入するには、グラフ化したい範囲を選択して、上部ツールバーの「+」ボタンを押そう。
グラフの種類や方式を選択すると、下にグラフが挿入される。
挿入したグラフは、右下の青い点のドラッグで大きさを変更、下部中央のつまみのドラッグで移動を行なえる。また、上にポップアップ表示されるボタンを押せば、グラフの種類や方式を変更可能だ。
「+」ボタンで表示されるメニューの「リンク」では、テキストとリンク先URLを指定してWebページへのリンクを挿入できる。
リンクになっているセルを選択すると、ポップアップするツールバーに2つのアイコンが追加され、リンクを修正したり、リンク先をブラウザで開くことが出来る。
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2013年11月01日10時06分 公開 | カテゴリー: 文書編集 | キーワード:アプリ | Short URL
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