カメラに手の平を写して掌紋認証する「てのひらアンロック 『てアロ』」

顔や指紋などユーザーの体を鍵にする生体認証は、複雑なパスワードを覚えたりする必要がなく、手軽に良好な安全性を実現できることから注目を集めている。Androidでは、バージョン4.0から「フェイスアンロック」としてフロントカメラでの顔認証機能が追加されたが、簡単に入手できる顔写真でなりすませてしまうため、あまり強固とは言えない。
指紋認証と称するアプリもいくつかあるが、画面タッチの長さなどを手がかりにしているだけの紛い物で、仕組みを知っていれば簡単に突破できてしまう。
Android端末でより安全な生体認証を利用したければ、KDDI研究所が公開した「てのひらアンロック 『てアロ』」を試してみよう。端末の背面カメラに手の平を写すことで掌紋(手の平のしわの形)を認識・照合する掌紋認証によるロックを行なえるぞ。
写真などでも認証できてしまう場合があるとのことだが、顔写真と違って手の平がはっきりと写った写真はなかなか撮られることはないので、フェイスアンロックよりも成りすましの心配は少ないはずだ。

「てアロ」には、端末自体の操作をロックする「for 端末」の他に、指定アプリの使用をロックする「for アプリ」も用意されている。開発元がKDDI研究所ということもあってか、動作確認済み機種はau製のみとなっているが、他社の機種でも利用可能。2013年3月31日までのトライアル版とのことだが、期限終了後の提供形態については言及されていない。

てのひらアンロック 「てアロ」 for 端末 – Google Play の Android アプリ

てのひらアンロック 「てアロ」 for アプリ – Google Play の Android アプリ





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初回起動時には、上手く認識できないときのためのパスワードを設定する画面が表示される。


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パスワードを設定するとこのようなメイン画面が表示されるので、「てのひらを登録する」を押そう。


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最初に表示される説明動画に従って、画面の枠に収まるように手の平を写そう。説明動画は画面下部中央のアイコンをタップすればスキップできる。


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手の平が上手く認識されると「てのひらを登録しました」と表示される。


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メイン画面で「画面ロック」をタップすると画面ロックが有効になる。初回は「てアロ」にデバイス管理者としての機能の実行を許可する確認ダイアログが表示されるので、「有効にする」をタップしよう。


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端末のスリープを解除すると、このような認証画面が表示されるので、てのひらをかざして認識させよう。


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「てアロfor端末」をアンインストールするには、デバイス管理者の許可を取り消す必要がある。Androidの設定のセキュリティのページで「デバイス管理者を選択」から「てアロ」を選択して、確認画面で「無効にする」を押そう。


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メイン画面の右下の歯車のアイコンを押すとこのような設定画面が表示され、パスワードの変更などを行なえる。


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「てアロforアプリ」も手の平の登録までの手順は同じ。メイン画面の「アプリの一覧」を押すと端末にインストールされているアプリの一覧が表示されるので、ロックしたいアプリにチェックを入れて「ON」をタップして有効にしよう。選択したアプリを操作しようとしたときにロック画面が表示され、認証を通過するまで操作できないようになるぞ。

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2012年10月08日22時08分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード: | Short URL
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