詳細なパーミッション制御で「個人情報」へのアクセスを遮断

「ネットワーク接続」さえ拒否しておけば、多くの場合、個人情報流出を防ぐことができる。しかし、完璧ではない。例えば、あるアプリAを使ってアドレス帳データを読み取り、安全そうに見える別のアプリBでデータを流出させる…などといった悪質テクも考えられるからだ。
非公式マーケットの怪しげなアプリを落としまくっている人など、個人情報流出を特に警戒すべき人は、一歩進んだパーミッション管理テクを覚えておこう。「ネットワーク接続」に限らず、あらゆるパーミッションを対象に拒否を行うことができる、「Permission Remover」を使うのだ。「個人情報」など、「ネットワーク接続」以外のパーミッションに関しても、「AppNetBlocker」と同様の仕組みでパーミッション拒否を行うことができるぞ。

「Permission Remover」もapk形式で配布されている。先ほどと同様に作者サイトからダウンロード&インストールして起動し、「Accept」をクリック。

インストール済みアプリに対して処理を行う場合は「the installed apps list」。

インストール済みアプリのリストが表示されるので、パーミッションを変更したいアプリをタップ。

拒否したいパーミッションにチェックを入れる。注意点が二つ。各パーミッションの説明は表示されないので、前もって「PermissionChecker」などを使って確認しておく必要がある。また、無料版では、一つのパーミッションしか拒否することができない。同時に複数パーミッションを拒否したい場合は有料版を購入しよう。

後は「AppNetBlocker」の場合と同様。インストール済みアプリのアンインストールと、さきほどチェックを入れたパーミッションを拒否した状態での再インストールを行う。

処理には少し時間がかかる。「応答がありません」などの警告が表示されても、「Permission Remover」のタスクを強制終了させることはせず、処理を続行させよう。

起動画面の「the SDCard」を使えば、インストール前の、apk形式でダウンロードしてきたアプリに対して処理を行うことも可能だ。

アンチウイルスとパーミッションの関係

アンチウイルスは、基本的には「既に判明している悪質アプリを検出する」というもの。今回紹介したパーミッション管理テクは、未知の悪質アプリにも対応可能な点が長所で、しかし、どのパーミッションを拒否するか、自分で決めないといけない点が短所。どちらも一長一短なので、組み合わせて利用するのがオススメだ。


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2012年06月05日01時00分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード:, , | Short URL
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