パーミッションの可否設定などが追加される「Android M」プレビュー版



001

Googleの開発者向け発表会「Google I/O 2015」が開催され、Android OSの次期バージョンのプレビュー版となる「Android M」が発表された。Android公式の開発者向けサイトでは、新機能の解説ページやNexus 5/6/9/Player向けのシステムイメージが公開されている。
Android M Developer Preview | Android Developers


002

新機能の中でも注目すべきなのが、アプリへの「パーミッション」の許可設定機能だ。従来のAndroidでは、電話帳や通話情報などへのアクセスを要求するアプリがあっても、インストール前の確認画面に要求する権限の一覧が表示されるだけで、権限を与えずにインストールすることは出来なかったが、Android M用に作られたアプリでは、重要な権限を与えずにインストールして使用することが可能となるようだ。
ただし、Android M向けに作られていないアプリのパーミッションはオンオフ出来ず、インターネットアクセスなど重要ではないとされるパーミッションをオフにすることも出来ない。また、アプリ側からパーミッションが与えられているかを判別してパーミッションの許可を求めることも可能となっている。
このようなことから、悪意のあるアプリによる被害を防ぐ効果はあまり期待できないが、無害なアプリなのに重要な権限を要求しているから気軽にインストールできないという状況は少なくできそうだ。


003

その他、Webサイトがデフォルトで使用して欲しい公式アプリを指定する「App Links」の仕組みや、新しいアプリデータ自動バックアップ機能、指紋センサーやUSB Type-Cなどの新ハードウェアへの対応、スリープ中の消費電力の更なる削減など、様々な新機能や改良が盛り込まれるようだ。

関連記事

2015年05月29日08時13分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事