Android版「Microsoft Office Mobile」登場!無料で編集も可能だが、機能はまだ貧弱

ワープロや表計算、プレゼン文書の表示・編集を行うオフィスソフトのデファクトスタンダードとなっている「Microsoft Office」のAndroid版がついに登場した。しかも、文書の表示だけでなく編集機能も無料で利用可能だ。

しかし、現在のバージョンは、本家Microsoft製としては期待外れの出来と言わざるを得ないのが正直なところだ。
既存ファイルの表示の正確性においては、数式や段組など再現されない要素が多く、互換ソフトで作成したファイルに至っては開くことすらままならない。
編集機能は、テキストの書き換えや基本的な文字装飾を行える程度で、画像の挿入もできないなど、かなり貧弱。
また、利用するにはMicrosoftアカウントの登録が必要で、内蔵のファイルマネージャからは端末上のファイルを開けないなど、細かな使い勝手にも難がある。
Googleの「QuickOffice」など、他の無料オフィスアプリと比べて、優れていると言える点が見当たらないのが現状だ。
同じMicrosoft製でも、米国向けに登場した「Office for iPad」は十分な機能を備えていることから、Android版も今後のバージョンアップで完成度が上がっていくことに期待したい。

Microsoft Office Mobile – Google Play の Android アプリ





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初回起動時には「Microsoftアカウント」へのサインイン画面が表示される。あらかじめアカウントを取得しておき、登録したメールアドレスを入力しよう。

新規登録 – Microsoft アカウント


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Microsoftアカウントに登録されているメールアドレスを入力すると、パスワードの入力画面が表示される。


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サインインに成功すると、次回からはこのようなトップ画面が表示され、新しい文書を作成したり、Microsoftのオンラインストレージサービス「OneDrive」上のファイルを開くことが出来る。


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ダッシュボード画面では端末上のファイルを開くことが出来ず、ファイルマネージャなどのアプリを使う必要がある。


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既存のワープロ文書では、埋め込みオブジェクトなどが正しく表示されないことがあり、編集を行えないファイルも多かった。


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また、LibreOfficeなどの互換ソフトで作成したファイルは、表示自体が出来ないこともあった。


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編集できたとしても、可能なのはテキストの入力や基本的な文字装飾だけで、画像の挿入もできないなど、機能は非常に限られている。


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表計算文書は、グラフなども一通り表示でき、関数名の候補表示や範囲選択による参照セルの指定機能も備えており、データを入力していくだけなら十分快適に利用できそうだ。


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プレゼンテーション文書も再現度は比較的高かったが、文書の新規作成は行えず、既存ファイルの編集もテキストの書き換えのみと、編集機能はかなり貧弱だった。

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2014年04月01日07時22分 公開 | カテゴリー: 文書編集 | キーワード: | Short URL
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