今回の特集で紹介してきたさまざまなテクを活用すれば、Androidスマートフォン上で音楽をガンガン楽しむことができるはずだ。しかし、ここまでで紹介してきたテクを、スマートフォン標準搭載の音楽プレイヤーで試してきた人の中には、「Androidスマートフォンでの音楽再生は、どうも細かな使い勝手が悪い」と思った人もいるのではないだろうか。
不満が出てきたということは、それだけAndroidスマートフォンや音楽再生の仕組みが分かってきたということ。スマートフォンに標準搭載されている音楽プレイヤーより高性能な、高機能型音楽プレイヤー「Poweramp」に乗り換えれば、不満の多くは解消されるはずだ。「Poweramp」は、無料版だと期間制限があり、期間制限を外すには有料版を購入する必要があるのだが、標準音楽プレイヤーに不満を感じ始めた人であれば、有料版を買う価値があるはずだ。「Poweramp」が標準搭載プレイヤーより優れている7個のポイントを、そのポイントに関係する今回の特集記事と併せて紹介しよう。今回の特集をここまで読んできた人なら「おお！」と思えるはず。「一見地味」でも「日常的に使う音楽プレイヤーとして重要」な点ばかりだぞ。


・Poweramp Music Player (Trial) – Google Play の Android アプリ
・Poweramp Full Version Unlocker – Google Play の Android アプリ

その1：「ジャンル」からのブラウズがラク

スマートフォンの機種によって標準搭載の音楽プレイヤーは違うから一概には言えないのだが、機種によっては、標準搭載の音楽プレイヤーだと、「ジャンル」で特定ジャンルを選択した際、そのジャンルの曲がすべて表示される。「ジャンル→曲」となっているのだ。これだと、大量の音楽をスマートフォンに入れた場合、「まずジャンルである程度絞り込み表示をさせ、目的のアルバムを探す」という探し方ができない。「Poweramp」であれば、「ジャンル→アルバム→曲」という構造なので、目的のアルバムを探しやすい。

その2：音楽をスキャンするフォルダを手動設定できる

機種によっては、標準音楽プレイヤーだと、スマートフォン全体から音楽をスキャンすることしかできない。なぜ問題かというと、RSSリーダーやボイスレコーダーアプリなど、音楽以外の音声ファイルをダウンロード／保存するアプリを入れている場合、そのアプリによって生成されたファイルも、ライブラリ上に表示されてしまうのだ。実害があるわけではないが、変なファイル名のファイルがライブラリ上に表示されてしまうわけなので、どうも気持ち悪い。「Poweramp」であれば、「このフォルダ内から音楽を探す」という、「音楽フォルダ」の設定を行うことが可能だ。

その3：AppleLossLessを再生できる

多くの機種に搭載された音楽プレイヤーは、iTunesが対応しているロスレス形式「AppleLossLess」に対応していない。「Poweramp」であれば、AppleLossLessもMP3などと同様に再生可能だ。

その4：手動で再スキャンを行える

新しい音楽を追加した場合や、既に転送している音楽のタグやアートワークなどをPC上で変更した場合には、スマートフォン上のプレイヤーに「スマートフォン内の音楽を再スキャンする」という動作を行わせる必要がある。機種によっては、標準音楽プレイヤーだと、再スキャンのタイミングを自分で制御できないが、「Poweramp」ならメニューボタン「再スキャン」から手動再スキャンが可能だ。

その5：音楽プレイヤー上でアルバムの削除が可能

スマートフォンの容量の関係上、スマートフォン内に保存されている音楽を消したい、という場合、「Poweramp」であれば、アルバムのロングタップから「そのアルバムをスマートフォン上から削除する」という操作が可能だ。

その6：「同じアルバムが2個に分かれる」「文字化け」が起こりにくい

メタデータの扱いや文字エンコードの扱いの問題なのだが、「スマートフォン標準搭載の音楽プレイヤーだと、同じアルバムが2個に分かれてしまう／アーティスト名やアルバム名が文字化けしてしまう」という場合でも、「Poweramp」上では正常に扱われる、ということも少なくない。

その7：アートワークの自動検索＆登録機能を搭載済み

アートワークは、PC上で検索＆登録させ、それをスマートフォン上でも表示させる、というのが基本だが、「Poweramp」であれば、スマートフォン上で自動検索＆登録が可能だ。

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