Androidとも連携可能なパスワード管理アプリの王者「KeePass」を母艦PCに導入

まずは母艦PCへの、Windows用アプリ「KeePass」の導入だ。インストールプログラムを落としてきて、普通のフリーソフトと同様にインストール作業を行えばOK……なのだが、ここで重要な選択がある。「KeePass」には、現在バージョン1.x系と2.x系があるが、どちらを入れるか、という問題だ。どちらも更新は継続されており、セキュリティ的にはどちらのバージョンを選んでも大丈夫、機能面では2.xの方が少し上(詳細は公式サイト内の機能比較ページに掲載されている)、という感じなのだが、重要なポイントとして、自分が登録した各ウェブサービス等のパスワードデータを保存するファイルの形式が違う。このため、補助アプリ等の中には「1.x系に合わせて開発されており、まだ2.x系に対応していない」「2.x系に合わせて開発されているので1.x系のことは無視している」といったものもあるのだ。この特集で扱う補助アプリ等の中では、現在、以下のような対応状況になっている。

・Firefox用アドオン「KeeFox」は2.xにのみ対応
・Chrome用アドオン「ChromeIPass」も2.xにのみ対応
・Android用アプリ「KeePassDroid」は、1.xには完全対応。2.xではデータファイル読み込みのみ可能
・MacOS,Linux用アプリ「KeePassX」は、1.xにも2.xにも完全対応
・iOS用アプリ「MiniKeePass」「Kypass」は、1.xにも2.xにも完全対応

……ということで、以下のような考え方で、1.x系と2.x系、どちらを入れるかを決めれば良いだろう。

・母艦PCでFirefoxかChromeを使っている人は、補助アドオン(「KeeFox」「ChromeIPass」)を使えるように2.x系を入れるべき。「KeePassDroid」でデータ編集を行うことができなくなるが、現実的に、スマートフォン上でパスワードを編集することはあまりない。PCでパスワードを登録→登録したパスワードをスマートフォン上で利用、という使い方は可能なので、基本的にこれで十分なはず。
・母艦PCでFirefoxかChrome以外のブラウザを使っているのであれば、Android用アプリ(「KeePassDroid」)でパスワード編集まで行えるよう、1.x系を入れるべき。2.x系には「1.xのデータファイルを読み込む」という機能が搭載されているから、将来的に「KeePassDroid」が2.x系データファイルの編集にも対応したら、その時に母艦のKeePassを2.x系に入れ替えれば良い

以上のように「1.x系か2.x系か」を決め、母艦にKeePassを導入しよう。

KeePass」をインストールする。画面は2.xだが、1.xも2.xも、デフォルト設定でインストールすればOK

初回起動時にデータベースファイルを作成することになる。とりあえず、KeePassインストールフォルダ「C:\Program Files\KeePass Password Safe (2)」内に保存しておくのがオススメ


そのデータベースファイルを開くためのパスワード「マスターキー」を登録する。実際には、他人に推測されない&自分で暗記できる、8-10文字程度のパスワードを利用すると良い

2.x系の場合に表示される「Database Settings」は特に不要。そのまま「OK」で閉じる

一度「File」「Save」でデータベースを保存し、KeePassを終了させる

日本語言語ファイルをダウンロードして解凍する。1.x用と2.x用で別なので注意。KeePassインストールフォルダ「C:\Program Files\KeePass Password Safe (2)」内にコピー

再度起動し、先ほど設定した「マスターキー」を入力

「View」「Change Language」をクリック

「Japanese」をダブルクリック

指示に従いKeePassを再起動させると、これで日本語化作業が完了だ

次回以降は、KeePassの実行ファイル(かスタートメニュー内などのショートカット)をダブルクリックすると、KeePassが、最後に使ったデータベースファイルを読み込み起動される。データベースファイルをダブルクリックすると、KeePassが、そのデータベースファイルを読み込み起動される


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2012年08月19日15時50分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード:, , | Short URL
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