ツールバーやジェスチャ、メニューなど様々な部分を柔軟にカスタマイズ可能な「Mikan Browser」

野良アプリとして公開されている「Mikan Browser」は、一見すると非常にシンプルだが設定で様々な箇所をカスタマイズできるのが特徴のAndroid用Webブラウザだ。
アドレスバーの3つのボタンとツールバーの6つのボタンには自由に機能を割り当てられる。ボタンのシングルタップの他に、長押しや四方向へのスワイプに別の機能を割り当てることも可能だ。
画面上を特定の軌跡を描くようにスワイプすることで割り当てた機能を実行するジェスチャ機能も用意されている。しかも、画面のタッチを常時監視して入力を受け付ける「ウェブジェスチャ」と、使いたいときにツールバーなどから入力受付状態に切り替えて使う「サブジェスチャ」の二種類が用意されていて好みの方式を利用可能だ。
ボタンやジェスチャの動作には、特定のURLを開くコマンドなども割り当てられる。「javascript:」で始まるブックマークレットのURLを割り当てて、便利な機能を素早く呼び出すことも可能だ。
また、タブバーなどの位置を変更することもできる。初期状態ではタブバーは画面上部に表示されるが、下部に表示して片手で操作しやすくしたり、非表示にして必要に応じてタブ一覧を呼び出す方式にして表示領域を広くすることも可能だ。
更に、メニューコマンドの並びをカスタマイズできるなど、とにかく自由度の高いブラウザだ。設定項目が多くて隅々まで設定するのは大変だが、快適なブラウジング環境を手に入れたい人はぜひ試してみよう。

Mikan Browser



001
Mikan BrowserはGoogle Playストアには登録されていない野良アプリだ。インストールやバージョンアップをするには、配布元のページにアクセスして、最新版のリンク(「Source」と付いていない方)をクリックしてAPKファイルをダウンロードしよう。


002
野良アプリをインストールするには、Androidの設定の「アプリケーション」→「提供元不明のアプリ」(Android4.0以降は「セキュリティ」→「提供元不明のアプリ」)のチェックをONにしておく必要がある。


003
ダウンロード完了の通知やダウンロード履歴、ファイルマネージャアプリなどからダウンロードしたAPKファイルを開き、「インストール」を押せばインストールが実行される。


004
起動したらまずはメニューの「その他」→「設定」から設定画面を開いてみよう。


005
設定画面には非常に多くのカテゴリが用意されている。


まずはメニューをカスタマイズ


006
「メニュー設定」を選択すると、割り当てられた設定の一覧が表示される。


007
一覧の項目をロングタップすると確認ダイアログが表示され、削除を行なえる。「進む」は素早く実行可能なツールバーなどに割り当てた方が便利なので削除してしまっていいだろう。


008
「追加」を押すと追加可能なコマンドの一覧が表示される。


009
登録した項目をタップすると、テキスト編集欄が表示され、表示名を変更できる。


010
メニュー設定の変更は、Mikan Browserを再起動すると反映される。このようにコマンドを6つに減らせば「その他」が無くなり6つのコマンドを素早く実行できるようになるぞ。


ツールバーに機能を割り当て


011
ツールバーの動作割り当てを変更するには、「ソフトボタン設定」を選択しよう。動作割り当て可能なボタンの一覧が表示される。「タブボタン」はタブバーの右のボタン、「右ボタン」「左ボタン」はそれぞれタイトルバーの左右のボタン、「中央ボタン」はタイトルバーのタイトル部分、カスタムボタンは下部のツールバーのボタンを意味している。


012
ボタンを選択すると、ボタンに対する操作の一覧が表示される。まずは「シングルタップ」を押そう。


013
割り当て可能な動作の一覧が表示されるので、割り当てたい動作にチェックを入れよう。なお、複数選択するとそれらの動作が一括して実行される。タイトルバーなどの表示ON/OFF動作などを一括して実行させたい場合に利用するといいだろう。


014
このように、ツールバーによく使う動作を配置し、素早く実行できるようになった。


ジェスチャで様々な機能を素早く実行


015
ジェスチャの設定を行なうには、設定画面から「ウェブジェスチャー設定」や「サブジェスチャー設定」に進もう。


016
「ジェスチャーの管理」を選択したら、上部のスペースに動作を割り当てたいジェスチャーを描き、「追加」ボタンを押そう。なお、今のところサブジェスチャーであっても一直線のジェスチャーは定義できないようだ。


017
「追加」を押すと割り当てる動作の選択画面が表示されるので、ジェスチャに割り当てたい動作を選択しよう。


018
「一覧」では、定義済みのジェスチャの一覧が表示され、ロングタップで削除を行なえる。シングルタップでは表示名の変更が可能だ。


019
ページ閲覧時に画面上を指でなぞると軌跡が描かれ、放した時に登録したジェスチャと一致すれば割り当てた動作が実行される。なお、ツールバーなどに「ウェブジェスチャー」を割り当てて実行すれば、ジェスチャ認識のON/OFFを切り替えられるぞ。


020
ツールバーなどに「サブジェスチャー」を割り当てて実行すると、画面が暗くなりジェスチャの入力待ち状態になる。この状態でジェスチャを入力することで、対応した動作が実行される。


ボタンやジェスチャにブックマークレットを割り当てる


021
Android用ブックマークレットのページに行き、「Androidブラウザへのブックマークレット登録を補助」の下のテキストボックスの内容をコピーしよう。


022
次に、ブックマークの追加画面を表示し、「URL」の欄にコピーした内容を貼り付け、タイトルを適宜修正して登録しよう。


023
使いたいブックマークレットが掲載されているページにアクセスしたら、ブックマーク一覧を開き、先ほど登録したブックマークレットを選択しよう。


024
次に、ブックマークレットのリンクをタップする。


025
ページの何もない部分をロングタップし、「URLのコピー」を実行しよう。見ていたページのURLの後ろに、「#」に続いてブックマークレットのURLが付加されたURLがクリップボードにコピーされる。


026
ツールバーなどに特定のURLを開く動作を割り当てるには、割り当て動作の選択画面の一番下にある「プラグイン」を選択しよう。


027
プラグインアクションの定義画面が表示されたら、「追加」を押す。


028
アクションの一覧から「URLを開く」を選択。


029
URLの入力欄に先ほどコピーしたURLを貼り付けたら、先頭から「#」までの部分を削除し、「現在のタブで開く」を選択して「OK」を押そう。


バー類の位置を変更

030
設定画面の「ツールバー設定」からツールバーの配置などの設定をお粉流。


031
「タブバー」では、位置の他のタブの大きさなども変更可能だ。


032
「位置」を選択すると、表示箇所を選択できる。「Webタイトルバー」というのはページの下スクロールに伴って消える部分のことだ。なお、「位置の優先度」で、同じ箇所に配置したバーの順番を変更できるぞ。


033
Mikan Browserを再起動することで変更が反映される。このようにタブバーを下にすれば、片手での操作がしやすくなる。


034
タブバーを非表示にして、ツールバーから「タブ一覧」を呼び出して切り替えを行なうという使い方も可能だ。

関連記事

2012年07月11日19時54分 公開 | カテゴリー: ネット情報活用 | キーワード: | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事