Googleドライブへのファイルのアップロードはブラウザからも行えるが、パソコン用の公式ソフトを導入しておけば、自動的に指定フォルダ内のファイルをアップロードしてくれるので便利だ。
仕事や学校の課題で使う資料やレポートを同期フォルダに保存するようにしていれば、いちいち自分でアップロード操作を行なわなくても、外出先でファイルを利用できる。「前に使った資料が役立ちそうだけど手元にない」なんてことがなくなり、入手・作成したデータを最大限に活用できるのだ。

また、ファイルがサーバ上に保存されるので、万一パソコンが壊れたりしても、大事なファイルを失わずに済む。
さらに、上書き保存したファイルの過去のバージョンも全て保存されてダウンロードできるので、誤って同名ファイルを上書きコピーしてしまったり、編集ミスをしたまま上書き保存してしまっても安心だ。いちいち「report_ver20120425.txt」のような別名でバックアップするなんて手間は必要なくなるぞ。
過去のバージョンの容量もストレージの使用量としてカウントされるが、古いバージョンから適宜自動削除されていくし、頻繁に更新するファイルは容量が小さいことが多いので、容量を圧迫する心配はないだろう。旧バージョンの一覧画面から、不要なバージョンの手動削除や、自動削除されたくないバージョンの保護設定なども可能だ。

・Googleドライブ

Googleドライブが利用可能になったら、「Windows用のGoogleドライブをダウンロード」からインストーラーをダウンロードしよう。

ダウンロードしたインストーラーを実行すると、プログラム本体のダウンロードとインストールが実行される。

Googleドライブが起動したら、Gmailのアドレスとパスワードを入力して「ログイン」を押そう。

初回起動時は、初期設定画面が表示される。同期するフォルダを変更したい場合などは、「Advanced setup」をクリックしよう。

詳細設定で「Folder location」の「Change」を押せば、同期フォルダの設置場所を変更できる。「Start sync」を押せば、同期が開始されるぞ。

指定したフォルダ内に「Google Drive」というフォルダが作られ、サーバ上のファイルがコピーされる。このフォルダ内に保存やコピーをしたファイルは、自動的にサーバにアップロードされるぞ。

ブラウザでGoogleドライブにアクセスすると、アップロードしたファイルが一覧表示される。Googleドライブ側が対応しているファイルなら、ブラウザ上でファイル内容を閲覧できるので、ネットカフェなどソフトが揃っていない環境でもある程度の作業が可能だ。

Google ChromeやMozilla Firefoxなどドラッグ＆ドロップAPIに対応したブラウザなら、エクスプローラなどからGoogleドライブの一覧画面上にファイルをドロップすれば、手軽にファイルをアップロードできる。未対応のブラウザの場合は、左上のアップロードボタンからファイル選択画面を表示してアップロードを行おう。

同期フォルダなどの設定の変更や、同期処理の一時停止などは、タスクトレイアイコンの右クリックメニューから行える。

設定画面で「Only sync some folders to this computer」にチェックを入れれば、選択したフォルダ以外にあるファイルは同期されなくなる。なお、マイドライブ直下に保存されているファイルは常に同期されるようだ。

パソコンからWeb版Googleドライブにアクセスし、リストの右クリックメニューから「変更内容を管理」を選択すれば、過去のバージョンの閲覧や削除、保護が行える。

このようにバージョンの一覧が表示され、日時をクリックするとそのバージョンが開かれる。「Do not auto delete」にチェックを入れれば、自動削除されないように保護される。

「×」ボタンを押し、「Delete now」をクリックすれば、そのバージョンが削除される。