Skypeという存在があるのにLineがなぜ流行ったのか、理由はプロモーション力だけでないと思う

Lineといえば、ベッキーのCMでもおなじみのSkypeライクなVoIP無料通話アプリ。MMD研究所の調査では、約8割のユーザーがアプリをインストールしていて、Skypeよりも利用頻度が高い。ダウンロード数は2000万を超えて、飛ぶ鳥を落とす勢い。開発元も2012年中には1億ユーザー獲得を目指すと公言している。2011年にリリースされ数ヶ月でココまで人気になった理由は何だろうかということを考えてみたい。

ベッキーのCMはあくまでガソリンでしかない

ベッキーが出演するTVCMを大々的に打ったというのが人気のひとつとしてあげられるかもしれないが、あくまで火が付いている所に投下した燃料剤のようにしか思わない。そうでなければ一過性なものとなり、ブームは起こらなかったはずだ。再利用率が他のアプリと比べて高いという数字がソレを物語っている。

メールの代替として機能したから…はもちろんだが

unnamed (18)メールには開封作業がある、そして読んで返信する。受信、開封、送信をその都度繰り返す。チャット型にすることで、この開封作業をなくして、メールよりも簡単にメッセージが送れるようになった。また、これによって、複数人と同時にバッティングなくチャットすることが出来るようになる。メールの時におきたような送信受信のアクションで作業を中断する事がなくなるからだ。そして会話の履歴が残る。スマホのメールだと、途中で割り込まれると分裂してしまい、過去のメールを発掘するのに一苦労だ。

これらはどれもメールの代替としてLineが働く、素晴らしい機能なのだが、本当にLineオリジナルだろうか。既にSkypeという競合がすべての機能を実装していたのに?

時代は理由があって変わっていく、スタンプの登場で

既にMSNチャットがSkype登場前には存在していた。しかしながら、MSNチャットよりも優秀な音声品質で楽しめるというSkypeは登場後に注目され、話し場所は変わっていった。今、SkypeはLineに取って代わられるかもしれない。ではなぜか。理由があったはず。でもプロモーションの力だけではない。Skypeにはなくて、Lineには合ったもの。それはスタンプだった。Skypeにもすでに合ったがLineはそれをかなり充実させ、Skypeのテキストベースのチャットをスタンプベースのチャットに変えようとした。これが革新的だった。

時間差こそ鍵、スタンプによって実現される本当の意味のコミュニケーション

スタンプが可愛いから?大きいから?そうではない。時間なのだ。スタンプを使うことで両者の間のフィーリングが即座に共有される。言葉でなくても人間は顔を見てコミュニケーションが出来る。テキストチャットなのに、顔が見れる。1秒も待たないで反応がもらえる。これが安心だし快適なのだ。SkypeにもMSNにもテキスト入力中に、「今書いてるよアニメーション」が表示されるが、それがなければ不安だ。

Lineの成功要因をあんスマはこう分析する。

LINE – Google Play の Android アプリ

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2012年03月31日14時23分 公開 | カテゴリー: ソーシャル | キーワード: | Short URL
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