有機ELディスプレイは黒い背景のほうが消費電力を抑えられるぞ

nexusバッテリーの減りやすさが気になるスマートフォンの中でも、特に多くの電力を消費するのが、画面を表示するディスプレイだ。電力消費を抑えるためには、設定で画面輝度を下げる必要があるが、ディスプレイが有機ELの場合には、白など明るい画面の表示を避けるだけでも消費電力を削減できるぞ。
有機ELでのみこのような差が生じるのは、液晶では一定の輝度で発光するバックライトの光を遮ることで色を表現しているのに対し、有機ELでは発光の強弱で色を表現しているからだ。
実際に、画面輝度を100%に設定したGalaxy Nexusで真っ白の画面と真っ黒の画面を1時間ずつ表示させてみたところ、真っ黒の画面では半分の消費電力となった。有機ELディスプレイの端末で少しでも電力消費を減らしたい場合は、壁紙画像などを暗い色合いの物に変えてみるといいだろう。
ただし、これは極端な条件での比較結果なので、画面輝度を低く設定していたり、画像などを表示している時間が長かった場合には、背景色による消費電力の差は少なくなるので、気休め程度のものだと思っておこう。

oledbackgroundcolor_001画面の輝度設定は、ウィジェットを使うと手軽に変更できる。「Widgetsoid」なら、Android標準の電源管理ウィジェットより柔軟に設定値を変更できて便利だ。また、画面の自動消灯を無効にする「Always on」などの機能も用意されている。

oledbackgroundcolor_002Galaxy Nexusで真っ白な画面を1時間表示させた後真っ黒な画面を1時間表示させたところ、白い画面では20%ほど消費したが、黒い画面では10%以下に抑えられた。

Wi-Fiやデータ通信のON/OFFなどさまざまな機能をホーム画面に追加できる「Widgetsoid」

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2012年02月28日09時00分 公開 | カテゴリー: チューンアップ | キーワード: | Short URL
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