マルウェア対策、アンチロスト機能、スパム対策などを詰め込んだ韓国産総合セキュリティアプリ「ViRobot Mobile」


韓国のセキュリティベンダーHauri, Inc.が開発している「ViRobot Mobile」はパソコン版ViRobotのAndroid版で、100万~500万ダウンロードを誇るAndroid Marketでもかなりメジャーな無料セキュリティ対策アプリ。このアプリのみで、マルウェア対策、紛失対策、スパム対策などを行うことが出来る。ただし、紛失対策に関してはSMSコマンドでの操作に限定されているので、別のアプリで代用する必要があるだろう。

20111129-13282320111129-132915ViRobot Mobile」をインストールするとパスワードによる保護が求められる。任意のパスワードを入力して登録しよう。このパスワードは画面のロック、リモートコマンドの実行、起動認証、ファイル暗号化で使われるパスワードとなるので大切に保管しておこう。

ウィルス定義データベースは最新に

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エンジンという名のウィルス定義データベースがインストール時には最新でないので、手動でアップデートしよう。マルウェア対策の項目から「アップデート」を選択すれば良い。


20111129-141158ウィルス定義データベースを定期的に更新することで最新の脅威にも対抗できるようになるので、自動アップデートをオンにしよう。毎日、毎週といった頻度と時刻指定を行うことが出来る。たくさんアプリをインストールする人で、最新のウィルスも怖いという人であれば毎日更新するように設定しておこう。

スパム対策では着信拒否SMS拒否が出来る

20111129-14275920111129-142732SMSメッセージや電話をフィルタリングすることが可能になっている。必要な人は利用しよう。

デフォルトのスキャン領域には不満!SDカード領域のチェックもオンにしよう

20111129-140206「環境設定」を開いて、マルウェア対策内の「SDカード領域をスキャン」にチェックを入れておこう。こうすることでフルスキャンしたときにSDカード内もスキャンしてくれるようになる。結果としてフルスキャン完了までには時間を要することになる。しかし同じ設定画面で「アプリケーションの検査」にチェックが付いていればアプリインストール時に自動でチェックが入る為、フルスキャンは基本的に初回のみに実行し、安全性を確かめる為に利用すれば良い。すべての領域をくまなく探してこそフルスキャンと言うべきだ。

20111129-14072920111129-135428実際、SDカードにインストールされたマルウェアを検出するにはSDカード領域をスキャンする必要があった。ちなみに、テストウィルスファイルは検出しない仕様のようだ。

ネットワーク設定になぜWiFi許可リスト?

20111129-141343なぜ、ネットワーク設定というものがあるのか。ウィルススキャンしてもヒットしない未知の脅威は、Android端末から外部と通信することでより大きな脅威となる。例えばアドレス帳やメールデータを外部サーバーにアップするといった機能が想定される。こうした脅威に対応するためにあるのだ。「3G通信の通信量」から、通信履歴が見れるようになっているが、基本的には受信と送信の割合は大きく受信データの方が上回るので、逆になっている場合は気をつけよう。

そして、Wifi許可リストがあるのか。それは、自分の管理外にあるWifiを利用することで、通信内容が傍受される可能性があるからだ。データは基本的に暗号化されてやり取りされ、パスワードやIDは秘匿されるが、暗号化されないデータを盗み見られたり、セッションを奪取されてSNSなどを利用される可能性はある。そのため、こうしたWifi許可リストで信頼できるWifiを設定することが有効なのだ。

リモート制御はSMSで

20111129-13290220111129-142501SMSコマンドを用いて、リモートで端末のデータを消去、現在位置取得、ロックといったアクションを端末に起こさせることが出来る。SMSコマンドは画像のようになっている。なお、消去するデータを事前に設定しておくことも可能だ。

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2011年11月29日14時55分 公開 | カテゴリー: セキュリティ | キーワード: | Short URL
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