「Anti-Virus Free」はパソコンの無料ウィルス対策ソフトで知名度を上げたAVGがリリースするスマホウィルス対策アプリ。端末内のフォルダを個別に指定して高速スキャン可能で軽快なのがスマホ版で人気だ。そもそもAVGはパソコンのウィルス対策で経験があり、その軽快な動作とウィルスの検出率の高さが評価されていた。Android版では、そのブランドの安心感からダウンロードされまくり、現在その数なんと1000万～5000万ダウンロード。「Lookout Mobile Security」と同じくらい人気なウィルス対策アプリだ。毎月20件程度のウィルスが新規に見つかっており、微増を続けている。今後Androidユーザーが増加していくとともにウィルスの数も増加する事が予想される。ウィルス対策は必須だぞ。

無料版では、リアルタイムセキュリティスキャン、アンチロスト、リモートロック・ワイプ、タスクキラー、セーフブラウジングの機能が利用可能。390円の有料版では、アプリ起動ロック、アプリバックアップ、迷惑メールブロック、プライバシー管理（メール、連絡帳保護）が提供される。無料版インストールには有料版の機能を体験できる試用期間がある。期間終了後無料版に自動で戻る。タブレット端末にも対応しているぞ。

アプリのインストールとセキュリティスキャン

「Anti-Virus Free」をインストールして起動する。リアルタイムスキャンを有効にするか問われるので有効にしよう。コレによって、アプリインストール直後にウィルスチェックするようになる。

ウィルスに効きそうな錠剤が起動後のホーム画面。タップして端末をスキャンしよう。アプリ、設定、コンテンツ、メディアといった項目をすべてスキャンしてくれるぞ。結果画面に表示されるアイコンに赤いバツ印が付いているものをチェックしよう。提供元不明のアプリのインストールやUSBデバッギングを許可していると忠告が表示される。

ファイルスキャナ

パソコンのウィルス対策ソフトのように、フォルダやファイル単位でウィルスチェックをすることが可能なのもAVGの「Anti-Virus Free」の特徴。ベータ版だが使い勝手に問題はないぞ。

タスクキラー

なぜかタスクキラーを実行する事が出来る。端末の状態を健康にするウィルス対策とタスクキラーは同じと考えたのかもしれない。

アンチロスト

アンチロスト機能を使うには、アカウントの登録が必要だ。コレによって端末とメールアドレスをヒモ付けして、端末紛失時にAVGのウェブ画面からGPSの位置情報を元に端末を探し出すことが可能になる。アプリホーム画面にて端末のメニューボタンを押して、「リモート」を選択。「登録」よりメールアドレスを設定し、「リモードアドレス」にチェックを入れよう。これでウェブ画面から様子をみることが出来るようになった。

Welcome to AVG Mobilation上部の「Remote Management」からログイン。Googleアカウントがスマホで設定したアカウントであることを確認して「許可」をしよう。


管理画面にログインしたら、大きな地図が表示される。自分が利用したい項目を上部ブルーのメニューバーの「Shout」、「Locate」、「Lock」、「Unlock」、「Wipe」、「Scan」、「Remote Device」から選ぼう。

有料版機能

有料版機能を見てみよう。アプリごとのデータ削除やバックアップといった機能が使える。アプリにパスワードを掛けて起動を制限したりとプライバシー管理が強化されるぞ。

まとめ

ウィルス対策アプリとしてしっかりとウィルス対策機能を充実させており、同時にスマホで重要なアンチロスト機能が付いている点で評価は高い。無料版だけの機能でも、万が一の盗難にも十分に対応できると感じた。バッテリー状況を確認したり、アプリバックアップの機能も含めるなど、非常に精力的に他のウィルス対策アプリに見られない機能を追加しているのも面白いだろう。有料版も390円と安いので購入しても損はないだろう。月払いや年払いが多い中、昔ながらの利用権買い上げスタイルは好印象。複数のAndroid端末（たとえばタブレット）を持っている人はそれらを一つのアカウントで管理できるのでお得だぞ。

ウィルス対策アプリとしてベストだとは言わないが、チェックする価値のあるアプリであることは間違いない。ウィルス対策とアンチロスト両方をカバーできる実用に耐えうる無料アプリだ。ウィルス対策アプリをお探しの方は是非一度インストールしてみよう。