米国の携帯電話事業者「スプリント・ネクステル」 (Sprint Nextel）が、社運を賭けてiPhoneの独占契約に漕ぎ着けたという、ウォール・ストリート・ジャーナルによる報道が波紋を読んでいる。

同誌によると、3050万台の独占契約にあたり同社は、Appleに200億ドル、日本円にして約1兆5200億円を用意しなければならない。スプリントは、日本ではKDDIが採用している通信規格である「CDMA2000」を採用する、ベライゾン・ワイヤレス（Verizon Wireless）、AT&Tモビリティ（AT&T Mobility）に続く3番手の規模を持つ通信会社。同社の体力を大きく上回る金額だけに、投資価値に見合うかどうか。

スプリントに独占供給されるiPhone5にはWiMAXモジュールが提供される予定であり、ベライゾン・ワイヤレスやAT&TモビリティのW-CDMA陣営（日本ではドコモ・ソフトバンク）がHSPA+に対応したiPhone5を取得するのは、来年の第1四半期になるだろうと報じている。あくまで市場の“噂”だけに真偽の程は不確かだが、auからWiMAXに対応したiPhone5が発売される可能性も出てきた。

本日4日（日本時間5日）に米国で発表されるiPhone5発表直前の報道だけに、日本のキャリアの動向やiPhoneに関心のある層は早朝から沸いている。2ちゃんねるでは、ニュース速報掲示板の「au大勝利か？　「米Sprint向けiPhone5はWiMAX対応」とウォール・ストリート・ジャーナルが報じる 2」が最も速くスレッドが伸びている。この騒ぎは本日深夜に行われるアップルの発表会まで続きそうだ。（※追記※発表会直前にWSJから上記を否定するコメントが発表されました）

・Inside Sprint’s Bet on Apple’s iPhone – WSJ.com（翻訳）
・au大勝利か？　「米Sprint向けiPhone5はWiMAX対応」とウォール・ストリート・ジャーナルが報じる 2

※追記※2011/10/5 3:00am
・WSJ: The new iPhone won’t support Sprint’s 4G WiMax network “won’t operate WiMAX fourth-generation networks”