Wi-Fi接続した端末のSDカードを「Gladinet Cloud Desktop」でパソコン上のドライブとしてマウント

gladinet00「FTP share」や「On Air」などのAndroidアプリを使えば、FTPサーバやWebDavサーバを実行して、USB接続などを使わずにパソコン上からAndroid端末内のファイルを操作できる。しかし、サーバ上のファイルを操作するには、FTPクライアントなどの対応ソフトでアクセスしなければならない。メモ帳などのソフトから直接Android上にファイルを保存したりはできず、いったんパソコン上に保存してから転送しなければならないのだ。
この制限を超える方法としては、Android端末をLAN上の共有フォルダとして公開するか、サーバを仮想ドライブとしてマウントする必要がある。Android上で共有フォルダを公開するには、「root化」が必要なので、ここでは後者の方法を紹介しよう。
FTPサーバをWindowsのドライブとしてマウントするには、「Gladinet Cloud Desktop」を使えばいい。さまざまなオンラインストレージをドライブとしてマウントできるソフトで、FTPやWebDavにも対応している。簡単な設定を行なうだけで、Wi-Fi接続したAndroid端末上のファイルを、Windows上のあらゆるソフトから、通常のファイルと同じように読み書きできるようになるぞ。
「MFSync」などのファイル同期ツールで端末のSDカードとパソコン上のフォルダのファイルを同期させるなどの使い方をしても便利だ。

gladinet_0001まず、Android端末を自宅などのWi-Fiネットワークに接続し、「FTP share」などのサーバアプリを起動しておこう。

gladinet_0002同じLANに接続されたパソコン上に「Gladinet Cloud Desktop」をインストールしよう。ライセンス画面で「I Agree」にチェックを入れるほかは、「Next」をクリックしていけばいい。

gladinet_0003マウントするドライブの設定画面が表示されたら、「Storage Service」で「FTP Server (Anonymous)」を選択し、「Name」の欄に「Android」など分かりやすい名前を指定しよう。名前はフォルダ名に試用されるので、短いほうがいい。

gladinet_0004次に、URLの指定欄が表示されたら、FTP Shareの画面に表示されているURLを入力しよう。

gladinet_0005次の画面では、「Enable Cloud Sync」のチェックは外して、「完了」を押そう。

gladinet_0006マイコンピュータ上にネットワークドライブとして「My Gladinet Drive」が追加されているはずだ。

gladinet_0007My Gladinet Driveを開くと、このように登録したサーバごとにフォルダ項目が表示される。

gladinet_0008このように、Android端末上のフォルダを通常のフォルダのように開くことができた。

gladinet_00092つのフォルダの内容が同じになる様に更新されたファイルをコピーしてくれる「MFSync」でも、マウントしたフォルダを操作できる。

gladinet_0010「名前を付けて保存」ダイアログにもちゃんと表示され、編集したファイルを直接Android端末上に保存できるぞ。

gladinet_0011なお、Android端末がWi-Fi接続されてFTPサーバを実行していない状態で、マウントされたフォルダ上にアクセスすると、このようなダミーファイルが存在するものとして扱われる。この状態でフォルダ同期ソフトを実行すると、ファイルが削除されたものとみなされて、パソコン上のファイルが削除されてしまう場合があるので、注意が必要だ。

Gladinet Cloud Desktop (公式)
窓の杜 – Gladinet Cloud Desktop (日本語のダウンロードページ)
FTP share
パソコンとAndroid端末間のファイルコピーを「MFSync」で自動化しよう

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2011年09月13日00時29分 公開 | カテゴリー: ファイル管理 | キーワード:, | Short URL
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