P2Pプロキシを経由して検閲を回避できる「Orbot」

Orbot」は、P2P方式の匿名プロキシツールとして知られる「Tor」のAndroid版だ。ブラウザからサーバの間に複数のTorノードを経由させてアクセスを行なうことで、通信先サーバや通信内容を暗号化できる。

Torを利用すれば、特定のサーバとの通信がブロックされているネットワークに接続していても、ブロックされているサーバにアクセス可能だ。また、Torの通信は暗号化されているので、ネットワーク管理者による盗聴も回避できる。

ただし、最後に経由するTorノードからは、アクセス先サーバとの通信内容が丸見えなので、盗聴される恐れがある。Tor経由でブラウジングを行なっているときは、重要なサイトのパスワード入力などは行なわないほうがいいだろう。

orbot_001Orbotを最初に起動すると、このような確認画面が表示される。「root」権限の取得が可能な端末では、すべてのアプリの通信をTor経由で行なう機能が利用できるが、不要な場合は下のチェックボックスをONにして「Next」を押そう。

orbot_002次の画面では、そのまま「Next」を押せばいい。

orbot_003このようなメイン画面が表示されたら、ボタンを長押ししよう。

orbot_004接続処理の進捗状況が表示され、しばらくすると接続が完了し、ボタンが緑色になる。戻るボタンでOrbotを閉じても、Torネットワークへの接続は維持されるぞ。

orbot_005Firefoxのアドオン画面で「proxy」などを検索し、「Proxy Mobile」をインストールしよう。

orbot_006Proxy Mobieの設定で「SOCKS Proxy Host」に「127.0.0.1」、「SOCKS Proxy Port」に「9050」を入力し、「SOCKS Remote DNS」を「はい」にした状態で、「Use Proxy」を「はい」にしよう。

orbot_007正しくTor経由でアクセスできているか確認するには、アクセス元の情報を表示する「診断くん」のページにアクセスしてみるといい。「REMOTE_HOST」の欄が見覚えのないホスト名になっていれば成功だ。

Orbot: Tor on Android – Android マーケット
Firefox – Android マーケット
診断くん

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2011年07月04日17時09分 公開 | カテゴリー: ネット情報活用 | キーワード:, | Short URL
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